1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. IT総合

エレクトロニクス業界の明るい未来

マイナビニュース / 2024年8月1日 7時0分

AIは私たちの考え方、学び方を変えつつあります。AIの中核を占めるのはデータです。デジタル主導のeコマースディストリビューターにとって、データは生命を支える血液のようなものです。私たちはAIが持つポテンシャルに大きな期待を寄せています。ただし、当然ながらその使い方には十分な注意が必要です。AIをユーザー向けのサービスに適用する前に社内で複数の試験プログラムを実施する必要があります。

まず試験プログラム用のAIプラットフォームの開発が必要です。そのためDigiKeyでは、試験対象として関税分類表(HTS)コードとECCN輸出コードを選びました。輸出関連規則に順守するため、私たちが販売している部品1つ1つに分類コードが必要とされます。あらゆる規則や要件に対応するためには複数の専任担当者がそれに従事しなければなりません。しかし、部品へのコード割り振り作業を正確に実行してくれる新開発のAIプラットフォームにより、専任担当者は顧客対応に時間を費やすことができるようになりました。

私たちはAIを使ったフロントエンドアプリケーションの進化にも期待を持っています。これにより、ユーザーは製品番号でサイトを検索する必要がなくなり、その製品の用途を説明するだけで、必要な部品を見つけることができるようになります。例えば、「ある公差/電圧範囲/温度などのコンデンサーを探している」とAIに指定すれば、その要件を満たす製品を見つけることができます。

今後、AIは技術サポートで重要な役割を担い、設計、トラブルシューティング、予測でユーザーをサポートするようになります。
新しい形のサービス

DigiKeyが提供するリモートプラットフォームを使えば、ユーザーは複雑な環境をモデル化するシミュレーションツールに必要なときにいつでもアクセスできるようになります。こうしたシミュレーションツールはコストが高くつくことがあります。また、多くのユーザーがそれを必要とする期間は限られています。DigiKeyのパートナーであるLabsLandを利用すれば、シミュレーションツールを実質的に「リース」することができ、購入するよりも経済的かつ効率的です。
半導体業界の未来

近年、原材料や高級製品の生産拠点を1つの地域に集中させないことの重要性が増えています。米国の半導体の研究、開発、生産を後押しするCHIPS法に期待しています。しかし、これは長期的な政策であり、生産施設を開発してフル稼働させるまでには月単位ではなく年単位の時間が必要です。

この業界はエキサイティングな時期を迎えています。私自身、今後の展望に揺るぎない期待を抱いています。

Dave Doherty デーブ・ドハティ DigiKey社長。2008年1月に同社経営陣に参画した後、2015年7月にMark Larsonの後任としてDigiKeyのシニアリーダーに就任。エレクトロニクス業界における半導体の製造と電子部品の流通の両分野で25年以上の経験を有している。 この著者の記事一覧はこちら
(Dave Doherty)



この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください