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サバサバ女子を演じていた著者が探る女の友情論「女友達ってむずかしい?」-息苦しくならない関係性とは

マイナビニュース / 2024年8月1日 7時5分

やっぱり、女友達はいい!と思う人もいるでしょう。しかし、本書に収められたエピソードを見てみると、外国のお話なのに「あるね、そういうこと」と言いたくなるのです。
たとえば、自分は友達の親が亡くなった時はかけつけてお悔やみを言ったけれど、自分の親が亡くなった時、友達は旅行中で、帰宅しても特に何もしてくれなかった(街でばったりあってしまった)とか、妊娠した友人が、結婚していない友達や子どものいない友達にむかって「次はあなたね」と言って、なんだか変な感じになったなど、日本でもこういう経験をしたことのある人は多いのではないかなぁというものばかり。

こういう経験をすると「やっぱり、オンナの友情なんて!」と思う人もいるでしょうし、私もそう思ったことがありました。が、今思うのは、そういう時、家族と自分との関係性や距離について考えてみたらどうでしょうか。「セックス・アンド・ザ・シティ」の4人組は、家族と離れて大都会ニューヨークで自立して仕事をしていますが、家族とあまりうまくいっていないという共通点があります。全員が「自分以外、頼れる人がいない」という状態なわけですから、この4人は助け合いやすいのです。

心理学では、他人の世話を焼きすぎたり、物を過剰にプレゼントする人は“交換性”を求めていると言われています。「私もやるから、あなたもやってね」と行動で確約を募っているわけですが、家族とうまくいっている人は、悲しみや喜びは家族とわかちあうし、ピンチの際も家族が救ってくれるもの。ですから、友達に対してやってあげないし、その代わり、自分も求めません。どちらがいい悪いとか、オンナは薄情という話しではなく、家族が“安全基地”として機能している人とそうでない人とでは、友情に求めるものが異なり、家庭が楽しい場所でなかった人と、家族の話をするのが大好きな人は合わないのではないかと思うのです。

本書の帯には、息苦しくない「女の友情」の結び方を見つけたという意味のことが書かれていますが、正直、私はクレアはまた失敗するんじゃないかと思っています。なぜなら、女友達に気を使いすぎて、ちょっとしつこく感じられるから。しかし、それは彼女がこれまで痛い目にあってきた証拠もしくは女友達をそれだけ大事に思っているから。女友達がほしいけれど人付き合いが苦手だなと思っている人に、本書をおすすめしたいです。

仁科友里 にしなゆり 会社員を経てフリーライターに。OL生活を綴ったブログが注目を集め『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。「間違いだらけの婚活にサヨナラ」(主婦と生活社) が異例の婚活本として話題に。「週刊女性PRIME」にて「ヤバ女列伝」、「現代ビジネス」にて「カサンドラな妻たち」連載中。Twitterアカウント @_nishinayuri この著者の記事一覧はこちら
(仁科友里)



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