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筑波大など、歩行習慣がない人ほど健康アプリを用いた減量に成功すると発表

マイナビニュース / 2024年7月31日 18時27分

その結果、初期体重の3%減量を達成した人を減量成功者と定義すると、3か月の介入により、対象者68名のうち25名が減量に成功。そして、減量開始時の特徴とアプリ利用状況との関連が分析されると、1つの要因(説明変数)から「2値の結果(目的変数)」が起こる確率を説明・予測する統計手法である「単変量解析」から、歩行習慣の有無と歩行速度は減量成功と負の関連が示されたとした。その一方で、家族歴(脳卒中、心臓病、高血圧、脂質異常症、糖尿病)の保有は減量成功と正の関連が示されたとする。

これらの変数を用いて、複数の要因(説明変数)から「2値の結果(目的変数)」が起こる確率を説明・予測する統計手法である「多変量解析」が実施された。すると、歩行習慣の有無のみが統計学的に有意な決定因子となり、減量開始時に歩行習慣がない人ほど減量に成功することが明らかにされた。このことは、もともと歩行習慣がない人ほど、アプリから配信される歩くことを促す通知に反応し、運動量が増えて減量につながった可能性が考えられるという。さらに、統計学的有意水準には達しなかったものの、歩行速度が遅いことと、家族に既往歴がある(家族歴がある)ことも、減量成功に関連する可能性が示唆されたとした。

健康アプリを使って減量に成功する人の特徴が明らかになったことは、今後の健康アプリの開発や改良、とりわけ健康アプリのパーソナライズ機能の向上に役立つことが考えられるとする。研究チームは今後、このような機能を追加した際の有効性について、さらなる研究を進める予定としている。
(波留久泉)



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