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日立とSAP、工場の生産計画と実績の差を可視化できる製造業DXのデモを構築

マイナビニュース / 2024年7月31日 19時32分

画像提供:マイナビニュース

日立製作所は7月31日、SAPのERP「SAP S/4HANA Manufacturing for Production Engineering and Operations (PEO)」(PEOソリューション)と、日立の工場全体最適化ソリューション「Hitachi Digital Solution for Manufacturing」(HDSM)を用いて、生産計画と製造実績(業務・4M)のデータをシームレスに接続し、発生している差異をリアルタイムに可視化できるソリューションのデモンストレーションをSAPジャパンの施設「SAP Experience Center Tokyo」に構築したことを発表した。

製造業におけるエンジニアリングチェーンとサプライチェーンをシームレスにつなぐためには、ERPで管理している計画データと、IoTを通じて工場の現場で収集している実績データの連携が必要であるが、従来はERPと工場側の生産管理システムなどは分断されていることも多く、実際の生産課題がどこにあるのかといった問題を把握することが課題となっていた。

そうした課題の解決には、ERPと現場データをシームレスに連携させた統合管理システムが必要であるとされている。日立のコネクティブインダストリーズセクターでは、Lumada顧客協創フレームワークと現場起点のドメインナレッジを活用して、業務・組織などの間に存在する課題を解決するトータルシームレスソリューションの提供に注力しており、今回のSAPとの協業もその一環として進められたものだという。

構築されたソリューションは、SAP S/4HANAの管理項目にない製造現場の付帯作業や生産計画外のさまざまな事象の製造実績データを、HDSMで収集かつ蓄積し、シームレスかつ整合したデータとしてSAPのPEOソリューションで管理する項目と接続、計画と実績の差異を可視化するというもので、これにより、現場の「ムリ・ムラ・ムダ」の迅速な分析が可能となることから、日立とSAPでは、PDCAサイクルの高速化や高効率生産につながる知見を得ることができるようになるとしている。今回のデモでは、HDSMとスマートデバイスを使った実績データの収集のほか、それをSAPのPEOソリューションへ反映する流れをみることができるという。

なお日立では、同ソリューションをデジタルトランスフォーメーション(DX)やSAP S/4HANAのFit to Standard推進・応用を検討している製造業の顧客に向けて提案していくとともに、Lumadaソリューションを活用して、システムインテグレーションから運用・保守にわたる顧客のビジネスプロセス全体に貢献していくことを目指すとしている。
(上定真子)

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