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日本での売上高を3年以内に2倍に、自動車と防衛・航空中を軸に成長を目指すQorvo

マイナビニュース / 2024年8月1日 6時30分

急速に市場の獲得が進む自動車分野

そのため自動車分野の売り上げは急速に伸びているという。自動車のエレクトロニクス化が進み、車内外で無線ネットワークの活用が進みつつあることが背景にあり、例えばRFのフロントエンドの専門知識を活かして、車内におけるセルラーネットワークやWi-Fiへの接続や、搭乗者や車体状況の把握などへの活用が進められつつあり、そうした子供の置き去り検知などの法整備が進む分野を含め、UWB関連が特に注目を集めるようになっているとしている。

また、電気自動車の電費向上や充電効率の向上などのニーズに対応することを目的としたSiC FETについても、UnitedSiCの買収により獲得。日本でもオンボードチャージャなどでの採用が進みつつあるとするほか、MEMSを活用したタッチセンサも車内のインテリアやエクステリアなどのメカニカルスイッチの置き換えなどで採用が進みつつあるとする。
日本では自動車に加え、防衛・宇宙航空分野での成長に期待

同社が日本での注力分野と位置付けるのは、強いメーカーが複数社存在する自動車はもとより、近年の地政学的リスクの高まりなどを踏まえて注目を集めるようになってきた防衛および宇宙航空分野だという。

防衛関係として同社が期待しているのが2024年3月に買収を完了したAnokiwaveのアクティブ・フェーズドアレイ・アンテナ向けミリ波用シリコンICで、すでに日本の顧客からも引き合いをもらっているという。

大久保氏は、「グローバルで2024年度をベースに3年以内に売り上げを倍にするという目標を掲げており、日本でもそれは同じ。その実現のために、新たに手に入れた製品なども含め、2億ドルを超す規模のシステムに対してアプローチを図っている。車載や防衛分野が多いので、実際に採用されるまでには年数がある程度必要だが、それらの案件を獲得できれば、確実にシェアを伸ばしていくことができる」と、自社の強みをアピールすることで、売り上げの拡大を目指すとする。

また、その顧客に向けたアプローチとしても、単にハードウェアを提供するのみならず、ソリューションレベルでのソフトウェアも提供するなど、新たな付加価値の提供も進めていくとする。

なお、大久保氏は、「日本という地域性も考慮し、チャネルパートナーも含めて、成功に向けて一緒に歩んでいきたい」と、顧客のプロジェクトの成功に向けて、自社のみならずパートナーと協力して事業を展開していくことが日本市場での成長の鍵になることを強調していた。
(小林行雄)



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