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ポートレートモード撮影時の「離れてください」は無視していい? - いまさら聞けないiPhoneのなぜ

マイナビニュース / 2024年8月1日 11時15分

画像提供:マイナビニュース

iPhoneに標準装備のカメラアプリは、被写体にピントを合わせたまま前景/背景をぼかせる「ポートレートモード」が用意されています。iPhone 15シリーズからは、「設定」→「カメラ」画面にある「写真モードでのポートレート」スイッチをオンにしておけば、通常の静止画撮影モード(写真モード)で撮影しても状況を判断してポートレートモードと同等に撮影されるようになりました。

ただし、撮影後にぼけ味調整することを前提に撮影するのであれば、手動でポートレートモードに切り替えたうえで撮影したほうが無難です。ポートレートモードには、ぼけ味の調整に不可欠なデータ(被写界深度情報)を確実に記録するための機能が用意されていますが、写真モードにはそれがないからです。

「離れてください」というメッセージは、被写界深度情報を確実に記録するための基準になります。明示的にポートレートモードを指定している場合、必要なデータが揃わない状況では撮影者に「離れてください」と警告するのです。実際、「離れてください」を無視して強引にシャッターを切ると、撮影後にぼけ味を調整できない(ポートレートモードではない)写真になります。

一方、通常モードで撮影した場合、シャッターを切るときに被写界深度情報が記録されるか不明確です。撮影後に写真アプリで表示し、左上に「ポートレート」と表示されるかどうかで判断するしかありません。

つまり、ポートレートモード撮影時に「離れてください」と警告を受けた場合は、被写体から距離をおきましょう。警告が表示されていないときにシャッターを切れば、ポートレートモードならではの撮影後にぼけ味を調整できる写真が手に入りますよ。

海上忍 うなかみしのぶ IT/AVコラムニスト。UNIX系OSやスマートフォンに関する連載・著作多数。テクニカルな記事を手がける一方、エントリ層向けの柔らかいコラムも好み執筆する。マイナビニュースでは、「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」のほか、前世紀から続く「(新)OS Xハッキング!」などを連載中。執筆以外では、オーディオ特化型Raspberry Pi向けLinuxディストリビューションの開発に情熱を注いでいる。2012年よりAV機器アワード「VGP」審査員。 この著者の記事一覧はこちら
(海上忍)

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