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太田基裕、俳優として“境目をなくす”感覚 特殊な仕事でも「当たり前を共有していたい」

マイナビニュース / 2024年8月1日 19時0分

○「自分、愚か!」と思いながら「良くなればいいんじゃないかな」

――太田さんご自身は、俳優として目指している像はあるんでしょうか?

それが、まったくなくて。だから毎回毎回いただいた役を通して、自分が学んで変化し続けるという感じです。現場で出会った方や作品の内容、役から感化されて、また次に行って経験を活かしてトライして、ということをただ積み重ねています。この先の出会いによっても変わっていくんだろうな。自分の中でのロールモデルもないんです。

――太田さんのSNSなどを見ると、「X(Twitter)の人だ」というような印象もあります。

“ツイ廃”ってことですか? そうかもしれないです(笑)

――普通の感覚を持っているような印象もあります。そういうところはご自身では感じたりされるんでしょうか?

どこかで「同じ人間だし」というところがあるので、なるべく俳優としての境目をなくさないと、いろんな役をできないんじゃないかという感覚はあります。「自分は違う」と思っちゃうと、もう交われない。「みんな同じだ」というとこからスタートしていないと、共感も共有もできないんじゃないかなと自分に言い聞かせてます。特殊な仕事ではあるので、なおさら普通の感覚を持っておかないと、正しいこと・間違っていることの境目がわからなくなってしまいそうな気がします。なるべく皆さんと同じ目線でもありたいし、当たり前を共有していたいという気持ちがあります。

――そういう感覚はずっと持っていたんですか?

やっぱり、経験を重ねるうちにですね。自分の中で「ああ、無理しちゃったな」とか、「無理する必要なかったんだ」とか、反省を繰り返すうちに、「これがいいんじゃないか」と。もちろん自分でも今後はわからなくて、変わっていくかもしれないし、積み重ねだという気はしています。

――以前に取材をした時に「人間は愚かだから…」とおっしゃってましたが、似た感覚でしょうか?

僕、そんなこと言ってましたか!?(笑) でも、自分自身が「愚かだな」と思う瞬間が多いから、それでまた反省して、何かに挑戦して、自問自答の日々でしかないとは思っています。それでもやっぱり間違えるんですよね。間違え続ける。

でも、結局何でもそうなのかなって。先日まで出演していたミュージカル『ロミオ&ジュリエット』でも、「いつもどこかで戦争が起きてる」というセリフがあって、「愚かだよね」「でも繰り返すんだよね」と思いながら言っていました。そう言っているティボルト自身も、いろんなものを傷つけて苦しいのに、自分自身の心も傷つけるようなことを繰り返す。「自分、愚か!」「欲に負けた!」みたいな気持ちは常にあります(笑)。「情けない」と思いながら、でもそれが良さや愛らしさだったりもするし。“愚か”同士が頑張って、支え合って補い合って、良くなればいいんじゃないかなという気がします。

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