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缶詰博士の珍缶・美味缶・納得缶 第321回 これが本当のダークホース! 異彩を放つ馬肉100%のユッケ風缶詰

マイナビニュース / 2024年8月2日 13時2分

画像提供:マイナビニュース

過去記事でも登場している明治屋「おいしい缶詰」のコンビーフシリーズ。トリュフ風味やくん製風味などのユニークな味付けがウリですが、なかには異彩を放つコンビーフがあるそうです。

「桜肉、つまり馬肉を100%使ったコンビーフです。ビーフじゃないからコンホースと呼ぶべきだけど、いずれにしろ馬肉だけを使ったほぐし肉の缶詰は極めて珍しいです!」

→これまでのお話はこちら

常識に収まらない暴れん坊

いきなりですが、缶詰クイズです。コンビーフの主原料は牛肉100%ですが、ニューコンミートの主原料は何でしょう?

答えは、牛肉(20%以上)と馬肉をミックスしたもの。牛肉よりも安い馬肉を多く使うことで、価格はコンビーフよりも安く造れる。それだけでなく、牛肉にはない独特の風味が味わえるため

「むしろコンビーフよりニューコンが好き!」

という人も多いのであります。

しかし、明治屋「おいしい缶詰」のコンビーフシリーズには、そんな常識に収まらない暴れん坊がいる。その名を「桜肉ユッケ風」といい、馬肉100%で造られているのだ。

あえてとろみ付き

全体がとろ〜んとしているのも桜肉ユッケ風の特徴だ。一般的なコンビーフやニューコンミートは、ほぐした赤身肉にミンチ肉、肉汁などを混ぜて造られており、とろみは付けられていない。

それに対して桜肉ユッケ風は、デンプンなどを加えることで、あえてとろみを付けている。とろっとした舌触りがおいしい韓国料理のユッケをイメージしているからであります。

ほぐし方は極めて粗い

フォークで中身を掘り起こすと、とろみのなかから赤身肉が出てきた。そのほぐし方は極めて粗く、肉片が長くて太い。

この形状は他のおいしい缶詰のコンビーフでも同じで、かんだときに肉の歯応えが存分に味わえる。肉好きにはたまらない工夫なのだ。

このままほおばると、コンビーフでもニューコンでもない、馬肉らしい野趣がある。ゴマ油やガーリックといったユッケ風の味付けが良く合っているし、ピリ辛さもあっていい缶じ(感じ)だ。

卵を加えてさらにねとねと

かくのごとし。白ごはんに九条ネギを乗せ、桜肉ユッケ風をこんもりと乗せてから卵黄をセンタリングした。味付けは一切ナッシング。

黄身を崩して混ぜながら食べると、もともとねっとりした食感だったのがさらにねとねとになり、ごはんに絡んでまことにいい具合だ。九条ネギのシャキシャキ食感がいいアクセントになった。

1缶の半量でごはん0.5合を平らげたが、腹ぺこだったら1缶ぜんぶを使ってごはん1合を平らげたことだろう。

缶詰情報
明治屋 / おいしい缶詰 桜肉ユッケ風 90g 562円(直販サイト価格)
明治屋ストアーや同社直販サイトなどで購入可

缶詰博士 かんづめはかせ 昭和41年福島県生まれ。公益社団法人・日本缶詰協会認定の「缶詰博士」。世界50カ国以上・数千缶を食している世界一の缶詰通。ひとりでも多くの人に缶詰の魅力を伝えたいと精力的に取材・執筆を行っている。テレビやラジオなどメディア出演多数。著書に「旬缶クッキング」(ビーナイス/春風亭昇太氏共著)、「缶詰博士が選ぶ!『レジェンド缶詰』究極の逸品36」(講談社+α新書)、「安い!早い!だけどとてつもなく旨い!缶たん料理100」(講談社)など多数。初のエッセイ本「缶詰だよ人生は」(本の泉社刊)も絶賛発売中!公式ブログ「缶詰blog」とFacebookファンページも公開中。 この著者の記事一覧はこちら
(缶詰博士)

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