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高所での身体のバランス制御では随意的な動揺の制御が行われている可能性、畿央大研究

マイナビニュース / 2024年8月1日 17時57分

検証の結果、左右方向の平均パワー周波数や高周波帯域において、随意的制御条件で意識的なバランス処理条件よりも高値が示された。一方で、RMS(root mean square)で表される足圧中心動揺の平均振幅に差はなかった。つまり、意識的なバランス処理課題と比べ随意的制御課題の方が静止立位時の足圧中心動揺の平均パワー周波数が高く、姿勢脅威下とより類似していることがわかったのである。また、静止立位時に身体内部に注意を向けるよりも、できる限り動揺しないように随意的に制御する方が足圧中心動揺の平均パワー周波数が高くなることが明らかにされた。

高所条件で姿勢脅威を引き起こしている過去の研究では、すべての研究で平均パワー周波数の増加を認められている。そして今回の研究成果から、意識的なバランス処理条件よりも、随意的制御条件の方が姿勢脅威下の姿勢制御と類似していることが示されたとする。このことから、姿勢脅威下では注意が身体内部へ向くだけでなく、随意的な動揺の制御が行われていることが考えられるという。そのため今回の成果は、姿勢脅威が姿勢制御を変調するメカニズムの概念的枠組みの一部の修正が必要であることを提案するとした。

なお、臨床において、立つことが不安定で恐怖心を感じている症例の中には、随意的制御により姿勢制御が変調している対象者も存在する可能性があるとし、今後は、随意的制御の方法の違いによる姿勢制御への影響を検証する必要があるとしている。
(波留久泉)



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