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大河原克行のNewsInsight 第312回 クボタ研究開発の最前線、大阪府堺市のグローバル技術研究所を見てきた

マイナビニュース / 2024年8月1日 17時21分

グローバル技術研究所は、南海堺駅から車で約20分。大阪湾に面した埋め立て地にあり、2009年にシャープが開設した「グリーンフロント堺」の一角だった場所だ。シャープでは、当初、液晶パネル工場の2期棟をこの場所に設置する予定だったが、大きな市場変化のなかで、1期棟の稼働率が高まらず、2期棟の建設計画を撤回。この未使用地に、クボタがグローバル技術研究所を建設した。

投資額は約840億円で、敷地面積は約34万6000平方メートル、延床面積は約13万8000平方メートルを誇る。国内では、筑波工場、京葉工場といった生産拠点に続く、3番目の広さを持つ。敷地が広いため、社員が構内を移動するために利用する専用自転車が用意されているという。

設計・研究棟は、「CROSS INNOVATION FIELD-あらゆる分野が交差するイノベーションが生まれる場」をコンセプトに設計しており、ワンフロアで約1万8000平方メートルという広い空間に、エンジニアが集結。部門間の活発な交流によって、新たなイノベーションを創出することを目指している。また、個別集中ブースやコミュニケーション機会を増やせるカフェテリアなどを設置したオフィスレイアウトや、太陽光パネルの設置や高効率空調の導入、効果的な照明を採用した環境にやさしい建築設計になっている点も特徴だ。

もうひとつの特徴は、広大な敷地を利用して、テストコースや多くの実験設備を設置している点である。

テストコースは、一周1.5kmという規模を誇り、大形農機の走行試験も可能だ。そのほかに、従来比2倍に増設した24時間連続自動運転が可能な試験装置、機械の多種多様な動作テストがすぐに行えるテストフィールド(実験圃場)も設置している。芝圃場や水稲圃場など、19種類27カ所の圃場があり、田植機や芝刈りなどの性能や耐久性が確認できる。

これらの施設は、設計・研究棟に隣接しているため、エンジニアは必要な応じて、すぐに実験を行うことが可能であり、開発の効率化にもつながっている。
○グローバル技術研究所の様子をレポート

では、クボタのグローバル技術研究所の様子を写真で見てみよう。
(大河原克行)



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