1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. IT総合

楽天G、次なる挑戦は“AIの民主化” 三木谷会長「Rakuten AIは世界トップクラス」

マイナビニュース / 2024年8月1日 18時30分

「マーケティング効率、オペレーション効率、クライアント効率すべてを、AIの活用で20%増にする目標『トリプル20』を掲げている」(三木谷氏)

同社は社内の生産性だけでなく、顧客体験の質もAI活用で向上させる方針だ。その一例として「もうまもなく提供を開始する」(三木谷氏)という楽天市場で使える「コンシェルジュ機能」が紹介された。

例えば、ユーザーが音声やテキストで「タルトに合う小麦粉を教えて」と聞くと、AIが該当する商品の一覧を表示する。「500円以下がいい」といった追加の質問にも対応するコンシェルジュのようなAI機能を実装する予定だ。

「楽天グループのAIは世界の中でもトップクラスだと自負している。AIによって世界は根本的に変わると、ひとりのユーザーとして強く思う」(三木谷氏)
契約回線数「750万件弱に」

三木谷氏はAIの民主化と同様、「携帯市場の民主化」も同時に実現させたいと考えている。モバイル事業の赤字は続いているが、反転攻勢の兆しも見えてきた。

特に楽天モバイルの契約回線数(MNO回線数)が堅調に推移している。2020年4月に携帯キャリアサービスを本格展開して以降、「月額料金0円プラン」を武器に契約回線数を伸ばしてきた。サービス提供4周年を迎えた2024年4月には650万回線に達し、その後2カ月あまりで50万回線増え、6月16日に契約数が700万回線を突破した。

そして三木谷氏は講演で「現在750万件弱のユーザーがいる」ことを明らかにした。

2022年5月に同プランの廃止を発表してからは契約数は落ち込んだが、KDDIから回線を借りる「ローミング(相互乗り入れ)接続」でデータ利用量の上限をなくした「Rakuten 最強プラン」の提供や、インターネット事業の既存顧客などへの営業攻勢による法人契約数の急増などさまざまな施策により、契約回線数を伸ばしてきた。

また6月27日には、電波がつながりやすい周波数帯「プラチナバンド」の商用サービスをついに開始した(東京都内の一部エリア)。課題だった通信品質を改善し、キャリア大手3社との差を埋めようとしている。「プラチナバンドの獲得は画期的なこと。楽天モバイルはつながりやすさも最強になる」(三木谷氏)

個人だけでなく法人契約数も好調に推移している。講演では建設業や介護施設を展開する木下グループに8000台のスマートフォンを導入したことも明らかにした。端末だけでなく、ネットワーク高速化サービスやセキュリティサービスなども提供し、グループ全体のDXを支援している。

三木谷氏は「新しい事業を始めたとき、世間から『なんでやるの』と言われ続けてきた。楽天グループの役割は、少しだけ先の未来を見て果敢な挑戦をし続けることだ」と講演を締めくくった。
(早川竜太)



この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください