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東大、フグにフグ毒を与えるとどうなるのか実験し腸内細菌叢の変化を確認

マイナビニュース / 2024年8月2日 19時10分

解析の結果、トラフグ稚魚腸内細菌叢から1235種(ASV)が特定され、そのうち主要な細菌種は、マイコプラズマ属、ブレビネマ属、ビブリオ属、ルブリタレア属、アーコバクター科の未培養属によって構成されていたという。これら主要細菌種の構成に対し、30pptおよび8.5pptの塩分条件では、顕著なテトロドトキシン投与の影響は見られなかったとする。しかし1.7ppt条件では、アーコバクター科細菌の割合が有意に増加していることが確認されたとした。

さらに、マイナーな細菌種まで含めると、すべての塩分条件で半数以上の細菌種が異なっていたという。こうした細菌種の違いがフグに与える影響を調べるため、16SrRNA遺伝子アンプリコンデータからの菌叢機能予測ツールを用いて、腸内細菌叢全体の機能的な違いの比較が行われた。すると、脂質代謝や糖代謝など、いくつかの機能に違いが出る可能性があることが明らかにされた。

なお、こうした腸内細菌叢の機能的な変化が、フグに対して良い影響を与えるのか、悪い影響を与えるのかについては現時点ではわからないという。今後は、こうした点について明らかにすることで、より良い飼育環境の構築や、自然環境における生態解明を通じた適切な資源管理につながると期待されるとしている。
(波留久泉)



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