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wingetがIT管理部門を支援する機能を追加 - 阿久津良和のWindows Weekly Report

マイナビニュース / 2024年8月4日 16時0分

画像提供:マイナビニュース

筆者は長く組織に属してPCを使用した経験はないものの、現在の企業は社内PCや従業員に貸与したPCへ、インストールできるアプリを制限しているという。

振り返れば牧歌的なDOS時代やWindows 3.x/9x時代に属していた組織はフリーダムだった。その感覚があるため、"組織によるアプリ制限"はピンとこないのが正直な感想ながらも、組織用PCのセキュリティを担保しなければならないIT管理部門は、アプリの選定からバージョンアップの可否まで目を見張らなければならない。

昨今の大規模トラブルや国内のランサムウェア攻撃を鑑みても、IT管理部門およびセキュリティ管理部門の責任は重大だ。

プラットフォーム側も手を拱(こまね)いて見ているわけではない。ビジネスおよび教育機関向けMicrosoft Storeには、組織内にアプリの導入・展開を制御する機能を用意してきた。

基幹業務アプリの展開にも利用できたため、使用してきた組織も少なくないだろう。だが、いずれも将来的な廃止が予定されている。MDM(モバイルデバイス管理)およびNAM(モバイルアプリケーション管理)を行うMicrosoft Intuneへの移行が選択肢の一つだが、Microsoftはもう一つの選択肢も用意してきた。それがwinget(Windowsパッケージマネージャー)である。

Microsoftは現地時間2024年7月29日に公開した公式ブログで、Microsoft Storeアプリのダウンロードと他PCへの展開機能をバージョン1.8からサポートしたことを案内した。

winget自身は以前のバージョンからMicrosoft Storeのリポジトリーを対象にしたパッケージインストール機能を提供してきたが、バージョン1.8はダウンロードおよびライセンスの取得に対応している。

たとえばMicrosoft Storeで配布中の「Windows電卓」の場合、「winget download Calculator -s msstore」を実行すると、パッケージとライセンスファイルのダウンロードが可能。あとはPowerShellコマンドレットのAdd-AppxPackageで各PCにインストールできる。

IT管理部門は検証を終えたMicrosoft Storeアプリをwingetでダウンロードして、社内のファイルサーバーに配置&導入方法を従業員に展開すれば、業務負担の軽減につながるのではないだろうか。

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