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大阪公大、肥満は肺がんでの免疫療法で効果が不十分となる可能性を発見

マイナビニュース / 2024年8月6日 14時55分

なお、BMIとは肥満(または痩せすぎ)の度合いを表す数値としてよく知られており、自分の体重(kg)を自分の身長(m)で2回割るだけなので、誰でも簡単に産出することが可能だ。世界保健機関の基準では30以上が肥満とされるている(日本人は欧米人よりもBMIが平均的に低いことが特徴のため、日本肥満学会の基準では25以上が肥満と定義されており、日本において一般的にはこちらが使われることが多い)。

また、免疫療法を受けた進行性NSCLC患者におけるBMIと死亡率のU字型関係から、免疫療法を受けたBMI28kg/m2未満の患者は、従来の抗がん剤を受けた患者と比較して死亡率が有意に低いことがわかった。さらに、この相関関係はBMI28kg/m2以上の患者では観察されず、肥満がん患者では免疫療法の効果が不十分となる可能性を示唆する基礎研究を支持する結果となったとする。

以上のことから、肥満の進行性NSCLC患者にとって免疫療法が必ずしも最適な第一選択療法とは限らず、従来の抗がん剤の使用も考慮すべきであることが考えられるという。

免疫療法の効果を左右する因子として、BMIの他に年齢や女性ホルモン、腸内細菌叢などが報告されている。今後、これらの因子の存在下で、免疫療法と従来の抗がん剤のどちらが生存を改善するのかを評価することによって、個別化医療の発展に寄与することが期待されるとしている。
(波留久泉)



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