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通信/ビジネスセグメントの成長で増収増益のKDDI四半期決算、ARPU続伸にはau比率の向上がカギ

マイナビニュース / 2024年8月7日 18時17分

なお、髙橋氏のプレゼンテーションでは触れられなかったが、補足資料には総合ARPUの推移が記載されていた。第1四半期の総合ARPUは、前年同期の5,120円から5,210円と若干の増加となっているものの、その増加分は付加価値に関わるもので、通信ARPU自体は3,930円で横ばいが続いている。質疑ではこの点にについての質問がいくつかあったが、前述のとおりUQ mobileからauへの移行が順調ということもあり、計画通りで順調という判断のようだ。

ARPU成長にあたっては、相対的に高ARPUであるauの構成比をどれだけ維持できるかが課題となる。現在はau稼働構成比の減少率は小さくなっているということだが、引き続きauへの移行を促すような施策も含め、au稼働数を増やす取り組みを行っていくという。現在はUQ mobileを経験したユーザーにauへ回帰させる施策も実施しているそうだが、全体としてユーザー1人あたりのデータトラフィックが増加している(au/UQ mobileとも)という状況があり、使い放題プランを持つauへの移行を促しているということもあるようだ。

こういった状況の中、パーソナルセグメントの恒常的な成長を目指し、付加価値サービスを拡充していく方針だ。中でも、通信と金融のサービスがセットになった「auマネ活プラン」は好調でこの7月に100万契約を突破。解約率の改善およびARPUの増加につながっているという。さらに金融サービスであるauじぶん銀行の利用者も増えており、銀行の基盤拡大にも貢献しているとした。

ビジネスセグメントは、IoT関連サービスやデータセンター、デジタルBPOといったグロース領域が順調に成長している状況。ローソンの買収も、すでにローソンの非上場化は完了しており、9月にスクイーズアウト完了となる見通しだ。

プレゼンテーションのあとの質疑応答では、パーソナルセグメントに関連して、前述のARPUに関するやりとりのほかに、楽天モバイルがユーザー数を増やしている状況をどう見ているかという質問もあった。この質問に回答した取締役執行役員常務 パーソナル事業本部長の竹澤浩氏は「ちょっと勢いが出てきているのも事実」としながらも、その中身について「ちょっと急増しすぎてはいないか」とし、KDDIでは端末/エリアカバー/ネットワーク品質などを差別化要素として対抗し、純増を積み上げていく方針を示した。
(大塚洋介)



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