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日産がフォルクスワーゲンのクルマを作っていた? その真相とは!

マイナビニュース / 2024年8月16日 11時30分

画像提供:マイナビニュース


そのむかし、日産自動車がフォルクスワーゲン(VW)のクルマを作っていたという歴史的事実をご存じですか? なんというクルマを、どういった経緯で作っていたのでしょうか!

国産セダンと言われても不思議ではないシックな後ろ姿

今度は後ろ姿を見てみましょう。カクカクしていてクラシックなセダンです。

このクルマの名前は? なぜ日産が作ることに? モータージャーナリストの内田俊一さんに聞いてみました。次のページで教えていただきます。

――正解は次のページで!


○問題をおさらい!

正解はこちら!

○【答え】フォルクスワーゲン「サンタナ」

それはVWの「サンタナ」というクルマです。日本での発売は1984年でした。

日産がVWのクルマを作るようになった背景には、自動車を巡る国際貿易上の問題がありました。

1970年代後半から1980年代にかけて、日本は外貨を稼ぐ目的もあり、積極的にクルマを輸出していました。一方で輸入に関しては、高い関税とともに、欧米と比較するとはるかに厳しい昭和50年度の排出ガス規制が障壁となり、貿易摩擦を生んだのです。単純な比較はできませんが、例えば1980年の日本の自動車生産台数は703万台。そのうち輸出台数は394万台と半数以上を輸出していたのです。一方、輸入台数は4万4,000台程度でしたので、かなりの差があったわけです。

そこで日産は、この問題の解決に貢献するために、1980年にVWグループと自動車分野において全般的な協力関係を樹立することに合意。翌年、サンタナを日本国内で生産する契約を締結したのです。これに基づき日産は、VWからエンジン、トランスミッション、ステアリングギヤなど主要部品の供給を受けるとともに、座間工場にサンタナ専用の生産ラインを新設し、ノックダウン生産を開始しました。この結果として、VWは日本国内のシェアを伸ばすことができますし、日産は新しいジャンルのクルマを市場投入することで新規ユーザーの獲得が見込めるといった思惑もありました。

サンタナは端正なデザインに加え、アウディが開発した2,000㏄直列5気筒エンジンをはじめ、高速走行を想定したサスペンションや長距離を楽にこなせるシートなど欧州車の特徴を備えたクルマで、当時のVWのフラッグシップセダンでした。ボディサイズは全長4,545mm、全幅1,690mm、全高1,395mm。今のマツダ「MAZDA3」(セダン)が全長4,460mmなので、それに近いイメージですね。ただ、MAZDA3セダンは全幅1,795mm、全高1,440mmですから、比べてみるとサンタナはかなりコンパクトに感じるでしょう。

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