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缶詰博士の珍缶・美味缶・納得缶 第322回 静岡でしか水揚げされない希少エビが缶詰に! 釜揚げサクラエビの缶詰

マイナビニュース / 2024年8月9日 13時2分

画像提供:マイナビニュース

缶詰博士の黒川氏によると、地方の名産品を詰めた缶詰を「ご当地缶詰」と呼ぶそうです。

地元の人には見慣れたものでも、他地域の人からすると特別感があるもので、博士いわく「もらって嬉しい、あげても嬉しい」缶詰なんだとか。

今回はそんなご当地缶詰の新商品、サクラエビの缶詰の話題です。

→これまでのお話はこちら

正真正銘のご当地缶詰

山梨罐詰(缶は旧字)は山梨県のメーカーではなく、静岡県のメーカーであります。

山梨県と静岡県は隣り合っており、県境が富士山にあることから「富士山はうちのもの!」という論争があるそうで、両者の関係はわりとややこしい。

で、もう一度申しますが、山梨罐詰は静岡県のメーカーであります。静岡の特産品を使ったご当地缶詰を作っており、この7月には「静岡釜揚桜えび缶詰」を発売した。

日本では静岡県でしか水揚げされない希少なサクラエビを使った、正真正銘のご当地缶詰なのだ。

エビの香ばしい匂い

届いたばかりの釜揚桜えび缶詰を開けると、とたんにエビの香ばしい匂いが広かった。

サクラエビは鮮やかなオレンジ色をしており、小さな身体に長いヒゲ、寄り目がちの黒目が愛らしい。

原料は塩茹で(釜揚げ)したサクラエビとpH調整剤のみ。塩味が付いているけど、その塩味は塩茹でした時の味だそうで、後から味付けしたわけではない。実にシンプルで好缶(感)が持てる。

うまみが凝縮

この缶詰は缶汁が少ないのも特徴だ。缶を傾けるとわかるが、わずかな量が缶底に見える程度なのだ。

この缶汁はサクラエビから抜け出た水分のはずである。ちょいと舐めてみると、エビのうまみが凝縮されており、濃厚そのもの。塩味もしっかりあるから、料理のダシに使ったらウマそうだ。

釜揚げサクラエビそのもの

かくのごとし。スパゲッティ・ペペロンチーノの具としてサクラエビを1/2缶使い、彩り&増量にシシトウも合わせた。なお、先ほどの缶汁も抜かりなくぶっかけてある。

まずはサクラエビをちみちみかじると、おお! 身がしっとり柔らかく、ボソボソしていない。頭も殻も付いたままなので、そこから出てくる重層的なうまみが味わえる。まさしく釜揚げサクラエビそのものであります。

その味が染みたスパゲッティもウマい。多めに入れたニンニクとエビの風味がマッチしており、仕上げにぶっかけた缶汁でさらにうまみが増している。

ちなみに、静岡県の企業なのになぜ山梨罐詰という社名かというと、社長の名字が山梨さんなのだ。ご当地缶詰ならぬご当地ネタでありましょう。

缶詰情報
山梨罐詰/静岡釜揚桜えび缶詰 40g 864円
同社直販サイトなどで購入可

缶詰博士 かんづめはかせ 昭和41年福島県生まれ。公益社団法人・日本缶詰協会認定の「缶詰博士」。世界50カ国以上・数千缶を食している世界一の缶詰通。ひとりでも多くの人に缶詰の魅力を伝えたいと精力的に取材・執筆を行っている。テレビやラジオなどメディア出演多数。著書に「旬缶クッキング」(ビーナイス/春風亭昇太氏共著)、「缶詰博士が選ぶ!『レジェンド缶詰』究極の逸品36」(講談社+α新書)、「安い!早い!だけどとてつもなく旨い!缶たん料理100」(講談社)など多数。初のエッセイ本「缶詰だよ人生は」(本の泉社刊)も絶賛発売中!公式ブログ「缶詰blog」とFacebookファンページも公開中。 この著者の記事一覧はこちら
(缶詰博士)

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