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名言ななめ斬り! 第82回 松岡修造の名言「つもりは積もっていかない」-日本テニス界を変えたすごい人・修造流“やる気”の無駄遣いの克服法とは

マイナビニュース / 2024年8月13日 10時5分

そこにこんなエピソードが掲載されていました。メンタルトレーニングを受けていた修造さんは、コーチに「決断力がない。それがテニスにも出ている」と指摘され、それを克服するために「レストランに入ってメニューを開いたら、5秒で注文を決めろ」と言われたそうです。そうは言われても、5秒なんて文字を読むだけですぎてしまいますよね。そこで修造さんは、まずレストランに入ったら店内を一周し、他のお客さんが何を食べているかを観察するところから始めたそうです。そうすると、あ、あれが食べたいとか、これは気分じゃないというのが明確になるそう。つまり、「人をよく見ることで、自分がわかる、気づくことがある」ということでしょう。この方法を実践した結果、ご自分でもびっくりするくらい、決断力がついたのだそう。テニスだけでなく、人生も決断の繰り返しです。上述した、マクドナルドを一周して人の食べるものを見るという“奇行”は、修造さんが引退してもメンタルトレーニングを欠かしていないことの証と言えるでしょう。
○松岡修造の名言「つもりは積もっていかない」

そんな修造さん、「頑張っているつもりなのに、何もかもうまくいきません」というお悩みに対し、「つもりは積もっていかない」と答えています。どういうことかと言うと、やみくもに頑張っても結果は出ない、やる気を無駄遣いしているのに他ならないという意味です。

それでは、どうしたらいいのか。修造さんが進める方法は、紙に「できている人」と「できていない人」の違いを書くこと。たとえば、あなたがどうしても遅刻をしてしまうとします。その場合、遅刻をしない人と自分との違いを紙に書いていくのです。たとえば、いつも遅刻をしない人は「5分前行動を心掛けている」、しかし、自分は「間に合うと思っていた(でも、実際は遅刻した)」わけです。ここで自分の出かけるまでのスケジュールの立て方に誤りがあることがわかります。ということは、スケジュールをもう一度見直して、たとえば朝5分早く起きる、食事やメイクなどにかける時間を5分減らすなどの対策が立てられるはず。修造さんは「自分ができていない中身って、ひもといていくと一つ一つは些細なこと」と書いています。

修造さんは他人と比べることをよくないこととしています。あれ、さっき、遅刻しない人と遅刻してしまう自分を比べろと言っていたじゃないか、言っていることが矛盾しているじゃないかと思う人もいるでしょう。でも、よく読めばわかるでしょう。修造さんは「条件の違う人と、自分を比べるのはおかしい」と書いています。スポーツ選手の場合、身長が高いほうが有利とか、筋肉量ではアジア人は白人に及ばないなど、人種的なハンディを抱えて戦わなければならない。それはもう仕方ないことだから、比べない。修造さんが比べているのは、やり方です。できている人とそうでない人の違いを見つける、または他人のやり方を見ていて気づくことがある。自分と人を比べて、優劣をつけろとは言っていないのです。

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