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名大、あらゆる元素に使える汎用的なアモルファスナノシート合成手法を開発

マイナビニュース / 2024年8月15日 7時45分

たとえば、金属種としてガリウムイオン(Ga3+)を利用した場合に得られるナノシートは、原子間力顕微鏡測定により厚みが1.5nm程度であり、透過型電子顕微鏡観察と制限視野電子回折パターンからアモルファス物質であると突き止められたという。また、得られたナノシートが酸化物もしくはオキシ水酸化物であることはX線光電子分光法により確認された。このほかにもアルミニウム、スカンジウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、ロジウム、インジウム、セリウムなどを含むさまざまなナノシートを合成することに成功したとする。

今回の研究では、界面活性剤をあえて溶かさずに金属イオンと共に結晶化することで、原子レベルで平滑な二次元空間に金属イオンを閉じ込めるという発想により、固体結晶を鋳型として利用する二次元材料創製の新しい手法が提案された。層間に金属種を整列させた後に、ステップを分けて加水分解や重縮合を促進することで、従来法では達成困難だったさまざまなアモルファスナノシートを合成することが実現された。今回の技術で合成された新しい材料群は、二次元材料や非晶質材料の新規物性開拓など、新しい科学の手がかりとなることが期待されるとしている。
(波留久泉)



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