iPadやMacとの間で文字をコピーできません!? - いまさら聞けないiPhoneのなぜ

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iPhoneユーザの多くはパソコン/タブレットユーザでもありますが、パソコンはMac、タブレットはiPadとAppleで統一している人は少なくありません。会社や学校の意向で選べない場合はともかく、操作性で共通点が多いMac/iPadのほうが安心できることは確かです。

Appleデバイスでは「連携」が考慮されていることもポイントです。写真やビデオを気軽に転送できる「AirDrop」、Mac/iPad側からテザリングを開始できる「インスタントホットスポット」など、同じApple IDでサインインしているデバイス間には、シームレスな操作環境が約束されます。

テキストやURL、画像といったデータをAppleデバイス間でコピー&ペーストできる「ユニバーサルクリップボード」もサポートされます。Bluetooth LEを使い通信相手を検出、同じApple IDかどうかをチェックしWi-Fi経由でデータを直接送信するというしくみですが、iPhoneでコピーしたテキストをMacでペースト、その反対にMacでコピーしたテキストをiPhoneにペースト、といった処理がかんたんに行えます。

iPadやMacとの間で文字をコピーできない場合には、このユニバーサルクリップボードの動作条件が満たされていないためと考えられます。利用するすべてのAppleデバイスが同じApple IDでサインインしていること、BluetoothとWi-Fiの両方がオンになっていることを確認しましょう。

なお、コピーしたデータが保持される時間は2分です。コピー実行後2分以内にペーストを完了しないと、ユニバーサルクリップボードの内容はクリアされてしまいます。

動作条件のすべてを満たしているにもかかわらずコピー&ペーストできない場合には、利用するすべてのAppleデバイスでBluetoothとWi-Fiをいちどオフにしてみましょう。再度オンにすれば、何事もなかったかのように動作するはずですよ。

海上忍 うなかみしのぶ IT/AVコラムニスト。UNIX系OSやスマートフォンに関する連載・著作多数。テクニカルな記事を手がける一方、エントリ層向けの柔らかいコラムも好み執筆する。マイナビニュースでは、「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」のほか、前世紀から続く「(新)OS Xハッキング!」などを連載中。執筆以外では、オーディオ特化型Raspberry Pi向けLinuxディストリビューションの開発に情熱を注いでいる。2012年よりAV機器アワード「VGP」審査員。 この著者の記事一覧はこちら
（海上忍）