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Intel、第13/14世代Coreの不安定動作問題に対策パッチ、OEM/ODMへの配布を開始

マイナビニュース / 2024年8月12日 7時15分

画像提供:マイナビニュース

IntelはOEM/ODMパートナーに対して、Intel Core 第13世代および第14世代デスクトップ・プロセッサ用の新規マイクロコードパッチ(0x129)の配布を開始した。8月9日のコミュニティページ投稿「Microcode (0x129) Update for Intel Core 13th and 14th Gen Desktop Processors」によると、このパッチはプロセッサへの不適切な電圧要求による動作電圧上昇を修正するものである。エンドユーザーへはBIOSアップデートを介して提供される。

第13世代/14世代Coreシリーズの一部SKUで、高負荷時に動作が不安定になる症状が報告され、調査の結果、マイクロコードのアルゴリズムに起因する過大な電圧要求が原因と判明した。影響を受けるプロセッサでは、電圧上昇により複数のコアで最小動作電圧(Vmin)が大幅に増加する。電圧上昇は時間の経過とともに蓄積され、プロセッサのVminの増加につながる可能性がある。

Intelは2024年6月に、i9プロセッサのeTVB(Enhanced Thermal Velocity Boost)問題を修正するマイクロコード(0x125)をリリースした。今回のマイクロコード(0x129)は、1.55Vを超える電圧要求を制限する。主にK/KF/KSプロセッサの動作条件を改善するアップデートであり、また不安定な症状が発生していないプロセッサに対して予防的な対策として機能する。Intelは、第13世代/14世代Coreデスクトップ・プロセッサに影響を及ぼす可能性があるVminシフトのシナリオへの対策に引き続き取り組み、8月末までに情報アップデートを提供する予定である。

Intelの内部テストでは、Intelのデフォルト設定の使用で、パフォーマンスへの影響は変動範囲内(3DMark: Timespy、WebXPRT 4、Cinebench R24、Blender 4.2.0)であり、いくつかのサブテストでわずかな影響が見られたのみである(WebXPRT Online Homework、PugetBench GPU Effects Score)。

Intelはシステムの安定性と信頼性を保つベストプラクティスとして、Intelのデフォルト設定の使用を推奨している。ただし、マイクロコード(0x129)は、ロック解除された第13世代/14世代Coreデスクトップ・プロセッサで、ユーザーによるオーバークロックを制限するものではない。1.55Vの閾値を超えて動作させたい場合は、BIOSでeTVB設定の無効化が可能である。

この問題の発生を受け、Intelは対象製品の保証期間を2年間延長した。不安定な症状が継続的に発生している場合、システムメーカー(OEM/システムインテグレーター)、Intelカスタマー・サポート(ボックス版プロセッサ)、または購入店(トレイ版プロセッサ)に問い合わせてサポートを受けるよう呼びかけている。
(Yoichi Yamashita)

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