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バイプレイヤーの泉 第137回 『マウンテンドクター』八嶋智人、日本唯一のトップセールスアクター!

マイナビニュース / 2024年8月14日 21時0分

彼の名前が世に知られるようになったのは『トリビアの泉』(フジテレビ系 2002年)の司会の影響が大きい。番組そのものも人気があったけれど、高橋克己とコンビの司会2人はやたら視界に入ってくる。とりわけ、夜なのに絶妙に元気な小さいおじさんは「あの人誰?」と、視聴者の興味をそそった。バラエティー番組において、司会者の力は大きい。実際、番組はローカルからゴールデンに進出、その後もスペシャル番組として何度も放送された。

当時の司会ぶりを見ていて思ったのが「この人、俳優以外の仕事でもうまくやっていけるんだろうなあ」。パッと思いつくのが、ショッピングセンターの実演販売。家電量販店で法被を羽織っている販売員、保険の営業マン。とにかく何かを売らせたら上手なはず。そう思わせる何かを持っている。本人が売り込み上手だからこそ、着実に人気を重ねてきた。彼は日本唯一のセールスアクターかもしれない。

それを決定的にしたのが『不適切にもほどがある!』(TBS系)の本人役。全てアドリブのような芝居で、「仕事のためなら、なんでもやっちゃう八嶋智人」を手中にしていた。同時に敢えて書いているはずの"絵文字乱発おじさん構文" SNS発信も面白かった。ご本人が長年に渡って頑張ってきたイメージも、私の勘も間違いではなかったらしい。

彼の面白いところだけは抽出していると“チャラ八嶋”に思われそうだが、そうでは終わらない。実は彼、大学在学中に立ち上げた劇団『劇団カムカムミニキーナ』を、現在も続けている。自らを「眼鏡王子」と名乗り、役者と物販を担当しているという。八嶋さんほど芸能界で仕事が増えたら、華やかな世界一本だけに絞りそうなのに、役者としての原点を捨てないところが漢だなあと思う。

次に彼は何を見せてくれるのだろうか。

小林久乃 こばやしひさの エッセイ、コラム、企画、編集、ライター、プロモーション業など。出版社勤務後に独立、現在は数多くのインターネットサイトや男性誌などでコラム連載しながら、単行本、書籍を数多く制作。自他ともに認める鋭く、常に斜め30度から見つめる観察力で、狙った獲物は逃がさず仕事につなげてきた。30代の怒涛の婚活模様を綴った「結婚してもしなくてもうるわしきかな人生」(KKベストセラーズ)を上梓後、「45センチの距離感」(WAVE出版)など著作増量中。静岡県浜松市出身。Twitter:@hisano_k この著者の記事一覧はこちら
(小林久乃)



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