1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

トヨタ「ランクル70」がレトロ好きZ世代に受けそうな理由

マイナビニュース / 2024年8月26日 11時30分

画像提供:マイナビニュース

本格的な悪路走破性を突き詰めたトヨタ自動車のSUV「ランドクルーザー70」(以下、ナナマルと呼びます)。最新のクルマでありながら、外観や内装、各パーツなどは、まるで昔のクルマをそのまま再現したかのようだ。今の10~20代は昭和~平成の文物に関心が高い「レトロブーム」の世代だといわれるが、ひょっとするとナナマルは、彼らにもすんなりと受け入れられるかもしれない。

古典的でレトロ感満載のナナマル

ランクルにはいくつかのバリエーションがある。その中でも、最も悪路走破性に優れ、無骨で古典的なモデルはといえば、1984年に登場したランドクルーザー70、通称ナナマルだ。日本市場では一時的に休眠状態となり、海外のみの販売となっていた時期もあったが、2014年には新型ランドクルーザー70が期間限定モデルとして復活。2023年にはレギュラーモデルとして販売が始まった。

2023年発売のナナマルは新型モデルと言えるが、内外装はデビュー当初から大きく変わっていない。悪く言えば古臭いのかもしれないが、ここは古典的かつレトロ感にあふれたクルマだと考えたい。

例えばヘッドライトは、1984年の初代モデルと同じく丸型だ。昔は多かったが、最近の新型モデルで丸目のヘッドライトを採用しているクルマは少ない。この顔つきからして、どこか懐かしさを感じてしまう世代は多いはずだ。

ピラー(窓と窓の間の柱のような部分)は垂直で、窓枠は角張っている。ウインカーやブレーキランプなどの造形も、なんら変わっていない。サイドアンダーミラー(前方左にある車体下部を確認するためのミラー)がそのまま付いているのも古めかしい。クルマが全体的に角張っていて、昭和感のあるデザインだ。

車内もノスタルジックだ。エンジンを始動する際には、物理キーを差し込んでしっかりと回さなければならない。エアコンの調整は、最近では見かけなくなったレバーで行う。近頃は安価なクルマでも、高級感を演出するため車内のいたるところにメッキを多用したり、革素材に見えるようプラスチックに型押しの模様を付けたりしているが、ナナマルの装飾を排したインテリアからは潔さを感じる。

あえて乗るカッコよさ

悪路を走るための道具として捉えるのであれば、無駄な装飾は必要ないというのがナナマルのアイデンティティだ。クルマは趣味と考えている人もいるが、移動するための道具にすぎないともいえる。そうなると、ナナマルのようなSUVには過度な装飾は不要。結果として、ツール感にあふれ、昭和レトロな印象が強くなっているわけだ。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください