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トヨタ「ランクル70」がレトロ好きZ世代に受けそうな理由

マイナビニュース / 2024年8月26日 11時30分

ナナマルは480万円もするので若者向けのクルマとは言えないかもしれないが、レトロブームの真っただ中にある彼らにとって、あこがれのクルマになる可能性は十分にあるのではないだろうか。最新モデルであれば、安価なクルマに乗っても古臭さを感じることはまずないが、どれも同じように見えてしまい、つまらない気もする。個性を大事にする人たちは、「ナナマルにあえて乗るカッコよさ」に価値を見出すかもしれない。

旧車のように、中身から外観まですべてが古いクルマに乗るとなると、維持費やメンテナンス頻度の問題でコストがかかる。そういう意味で、雰囲気はレトロだが中身は新しいナナマルは若い旧車好きにも刺さるかもしれない。クルマ自体には興味がなく、単に古いものが好きという人にとってはオーバースペックなナナマルではあるが、レトロ感を感じたい若者にはぜひ一度、体験してほしい。若者ではない筆者でも、個人的にグッとくるものがあった。

ナナマルだけレトロなのはなぜ?

ランクルには、よりデイリーユースに適した「ランドクルーザー250」や、高級フラッグシップSUVの「ランドクルーザー300」などのバリエーションがある。いずれも最新モデルらしく、内外装は凝った作りだ。ではなぜ、ナナマルだけ、ここまでレトロ感満載なのだろうか。ランドクルーザーのチーフエンジニアの森津圭太氏は次のように話している。

「『ナナマルは昔のまま変えずに作り続けてほしい』というお客様からの熱い声をたくさんいただきました。そこで、ランドクルーザーというブランドとして、ヘリテージな部分をしっかりと継承していこうということになったんです。その象徴のひとつが丸目のヘッドライトだと思います」

では、ナナマルのあるべき姿とは? 森津氏はこう話す。

「ナナマルは、欧州の鉱山やアフリカの人道支援など、世界中のさまざまなお客様の生活を支えてきたクルマです。そのため、フレームの堅牢性や車体の頑丈さ、シンプルな構造で直しやすいところがナナマルの良さであり、なくすことができない部分です。時代に合わせて変えるところは変え、守るところは守っています」

これまで、過酷な環境で使用するクルマはマニュアルトランスミッション(MT)を採用するのが常だった。しかし、新型ナナマルはオートマチックトランスミッション(AT)のみの設定となる。この点について森津氏は「扱いやすくしてほしいという要望もあり、環境や燃費に配慮した2.8LのディーゼルエンジンにあえてATを組み合わせました。この部分は時代に合わせて変えた部分といえるでしょう」と話す。

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