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京大、せいめい望遠鏡の直径3.8mの分割主鏡の各鏡の位相合わせ作業を実施

マイナビニュース / 2024年8月16日 14時54分

鏡の高さを調整し、分割鏡間の段差を光が干渉する距離(光の波長程度)以内に追い込む作業
鏡に力をかけて曲率半径を揃える作業
分割鏡間の段差を光の波長の1/10程度まで調整する作業

今回行われたのは、1つ目の工程となり、この後、2つ目と3つ目の工程の実施が予定されており、これらを終えると、位相合わせ後の星像の周囲に放射状に伸びた光学収差成分が消えてスポット(粒)状の「スペックル」の集合になるはずとしている。

なお、理想環境での星像(回折限界像)も、大気揺らぎにより偶然に光が強め合う干渉を起こしたスペックルも、その最小サイズは干渉を起こす開口サイズで決まるため、位相合わせ後のスペックル1粒の大きさは開口3.8mでの回折広がりと等しくなり、位相合わせ前は単一の分割鏡サイズでの回折広がりと等しくなるという。

今回の作業では、各分割鏡の高さが光の波長程度の精度で揃っていることが確認されたが、同大によれば、分割鏡全体が1枚の大きな鏡として機能していることを意味するものであり、回折限界での高解像度観測に向けた重要な通過点となるとしている。
(波留久泉)



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