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Windows 11、最新CanaryプレビューでFAT32の制限緩和、非公式インストール対策も

マイナビニュース / 2024年8月19日 9時55分

画像提供:マイナビニュース

Windows InsiderのCanaryチャネルは、Windows開発の早期段階の機能をプレビューする場である。非常に初期の段階であるため、エンドユーザーへのリリースに長い期間を要し、時にはプレビューされても最終的に製品に搭載されない場合がある。しかし、”プラットフォームの変更”が最初に試される点で重要な役割を果たしている。

Microsoftが8月15日にCanaryチャネルにリリースした「Windows 11 Insider Preview Build 27686」の機能変更および修正が注目を集めている。Windows 95時代から変更されてこなかったFAT32のパーティションサイズの上限32GBを2TBに引き上げた。また、最小システム要件を満たさないデバイスにWindows 11をインストールする非公式なバイパス手法を無効化する修正も実施された。
○30年続いたFAT32の32GB制限 2TBに緩和の動き

Canaryチャネルのビルド27686では、コマンドラインからformatコマンドを使ってディスクをフォーマットする場合、FAT32で最大2TBのフォーマットが可能となっている。現段階では、エクスプローラーやディスク管理などGUI(グラフィカルユーザインターフェース)によるフォーマットの上限は従来と同じ32GBのままだ。

Windowsで作成できるFAT32パーティションのサイズが32GBに制限されているのは、技術的な制約ではない。元Microsoftの開発者のデビット・プラマー氏によると、1994年に同氏が暫定的に設定した上限であり、それが約30年にわたって残り続けてきた。ただし、最大2TBサイズのFAT32パーティションの読み取りはサポートされており、Windowsで32GBを超えるパーティションは作成できないが、サードパーティのツールを用いて作成した32GB以上のパーティションを扱うことは可能である。

現在、ユーザーがFAT32を選択する理由は減少している。WindowsのOSドライブのファイルシステムはNTFSであり、また外付けドライブ用のファイルシステムとしてもファイルサイズの制限が少ないexFATを選ぶユーザーが増えている。FAT32は互換性に優れるが、単一のファイルサイズが最大4GBに制限される。exFATをサポートするデバイスの普及度は十分に高まっており、大容量ドライブの増加や、動画やアプリケーションで大きなファイルを扱う機会の増加に伴い、FAT32のファイルサイズ制限がより大きな制約となりつつある。しかし、古いデバイスとの互換性や軽量なファイルシステムという点で、FAT32は今なお必要とされており、32GB制限の見直しはFAT32を必要とする一部のユーザーから歓迎されると予想される。

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