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森田剛、役者に専念し変化…難役への挑戦も「今の自分ならば表現できるんじゃないか」

マイナビニュース / 2024年8月21日 11時30分

森田:全然、難しいですよ。時と場合で、いろんなことを言ってしまうことがあったんです。そういうことが求められている瞬間もあるので。

――今は役者に専念されていて、より自分の言葉で伝えられるようになったと思われたりするのでしょうか?

森田:でも、自分の言葉で伝えたいことがなくなっていく感覚もあります。あくまでも脚本に理由があって、セリフを通して、言葉がある。だから、セリフじゃないところで伝えたいことは、もうあまりないかもしれないです。
○今の自分なら「できる」と思っちゃった

――今作では、特に学徒出陣のシーンは本当に何度見ても涙なしには見られません。いろんな思いがあったと思うんですけれども、どんなことを考えながら撮影に臨まれていたんですか?

森田:学徒出陣のシーンは撮影の最終日で、本当にいろいろあって。事前に学生と触れ合うシーンもあった経験を踏まえてのシーンだったので、自然と気持ちが入っていきましたし、思い出はたくさんあります。実は、もっと距離的に遠くから見ているようなシーンを想像していたんです。でも実際はすごく近くで撮影して、だからこそ、声を出せば届くのに、絶対に届かないという現実がすごく切なくて。このドラマを受けた時に、このシーンを成立させたいなと思っていたので、全部ぶつけるつもりでやっていました。

一木正恵(演出):普通は「ここで倒れて、立ち上がって」という段取りを、「ドライ」「テスト」と重ねて本番を撮るんですが、ドライもテストもやらなかったのがこの場面です。森田さんはきっと振り切ってくると思っていたので、「テストとか、やったらダメだ」と確信し、動く場所を確認するだけで本番に至りました。

――脚本や資料を読んで、和田信賢さんという人物をどういうふうに捉えていましたか?

森田:ドラマでも出てきたセリフでもあるんですけど「虫眼鏡で調べて望遠鏡でしゃべる」という方だなと。本当に徹底的に調べて、実際に人に会って、その人の言葉を聞いて自分の中で噛み砕いて……という方だったのだろうなと思います。そういう方の言葉は、演じる上でも興味がありましたし、そういう人だからこそ誰よりも傷つき悩み葛藤する姿を、「今の自分ならば表現できるんじゃないか」というか、「チャレンジしたい」と思って。

――それは「今の自分ならば」と思う理由はあったんでしょうか?

森田:自分でも、わからないです(笑)。でもやっぱりいろいろ経験してきて、 痛みを知って、それを強さに変えることができるような気がしたんですよね。僕が感じた和田信賢さんの中身は、ぐっちゃぐちゃでぼろっぼろなんです。でも自分が信じた言葉とかを伝えようとする姿勢に心を打たれたし、今だから表現できるところがあるんじゃないかと……でもわかんないです、「できる」と思っちゃったんで!(笑)

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