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記憶を効率よく定着させる「リトリーバル」で、忙しくてもスキルアップを目指す

マイナビニュース / 2024年9月8日 10時0分

画像提供:マイナビニュース

仕事の幅を広げるため、昇給のためなどの理由で、仕事をしながらスキルアップに励んでいるビジネスパーソンの中には、「勉強はしたいけれど、時間がない」という人は少なくないのではないでしょうか。

また、せっかく新しい知識をインプットしても、少し時間が経つと忘れてしまうと悩んでいる人も多いのではないかと思います。

そこで今回は、2024年6月に刊行された『スタンフォード大学・オンラインハイスクール校長が教える 脳が一生忘れないインプット術』(著・星友啓/あさ出版)から、忙しくて時間が限られているビジネスパーソンが効率的にインプットをするための方法"リトリーバル"について、抜粋編集してご紹介します。

○■インプット習慣を劇的に変化させるほんの少しの工夫

「リトリーバル」(retrieval)とは、なくなったものを取り戻すこと。つまり、一度インプットしたものを脳の中から取り戻すということです。

しかも、単に思い出せばいいのではなく、自分の頭だけを使って関連した記憶を取り出すこと。そうした脳のエンゲージメント法を総称してリトリーバルと呼びます。

リトリーバルは、100年以上もの研究の積み重ねの中で、高い学習効果が確認されてきたインプット方法です。その他の学習法よりも格段に効果があるということが、これまでの研究でたびたび示されてきました。

例えば、リトリーバルを取り込んだ勉強法は、シンプルな読み返しをするよりも、50%も記憶の定着率がアップするなど、同様の結果が他の学習法との比較でも確認されています。

そして、そうしたリトリーバルの効果は脳科学的にもメカニズムが解明されてきました。

リトリーバルは脳のメカニズムに適ったインプット法なので、年齢や能力にかかわらず幅広い学習者にとって有効で、記憶の定着だけでなく、学んだことを応用したり整理し直したりするのにも効果的だということもわかっています。

同じようなインプットの仕方をしていても、インプットすべき内容にどれだけ脳がエンゲージされているかで、記憶の定着に大きな差が出てきます。

つまり、インプットの鍵は「リトリーバル習慣をいかに取り込めるか」ということ。言い換えれば、これまで慣れ親しんだインプット法を、むやみやたらに変えてしまう必要はありません。

こまめにリトリーバルができるように意識さえすれば、自分の好みのインプット法をより効果的なものにバージョンアップさせることができるのです。
○■脳のエンゲージメントを高めて記憶力アップ! リトリーバル復習法

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