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のどの痛み、咳、鼻水……クーラー病かも? 予防と対策方法を解説【医師監修】

マイナビニュース / 2024年8月22日 8時30分

――クーラー病にやりやすい人の特徴はありますか?

クーラー病になりやすい人には、痩せている方、高齢者、女性などの筋肉量が少ない人があげられます。筋肉は熱を産生して蓄える作用があり、筋肉量が少ないとクーラーによって身体が冷えやすくクーラー病になりやすいと考えられます。

また、糖尿病や脳血管障害などにより皮膚の感覚が低下している場合も考えられます。そのほか、日頃から冷え性や体温が低めの人(平熱が35℃以下)もクーラーで身体が冷やされることで、さらに体温が低くなりクーラー病になりやすいと考えられます。
○■クーラーの使い方を工夫しよう

――予防と体調不良を感じたときの対策方法について教えてください。

予防と体調不良時の対策には、衣類で体が冷えることを避け、クーラーの使い方の工夫して、体を温めるなどがあげられます。

以下にそのポイントを示します。

【1】衣類で冷えを防ぐ

クーラーが良く効いた室内にいる場合は、ノースリーブや半そで・Tシャツのままでいると、冷気が直接皮膚に当たって体温が奪われてしまいます。春夏物の通気性のよい上着やカーディガンを羽織って、体の冷えを予防しましょう。特に下半身や足元は冷えやすいので、ブランケットや厚めの靴下を着用して冷えを防ぎましょう。

【2】エアコンの設定温度・風向きを調節する

クーラーの設定温度については、外気温マイナス5℃ほどで設定するのが良いとされています。部屋の大きさなどの状況にもよりますが、これ以上低くすると寒暖差が大きくなり身体に影響するため、できる限りこの設定にするように心がけましょう(例:外気温が30℃の場合は、25℃程度)。そして、クーラーの冷気が直接体に当たらないようにしましょう。エアコンの風向は水平か少し上向きに設定しましょう。もともと冷気は下にたまりやすいため、下半身や足の冷えも予防できます。またサーキュレーターを使用し、冷気を循環させるとさらに効果的です。

【3】お風呂にはいる(湯船につかる)

暑いからとシャワーで済ませずに、たまにはお風呂にはいることも大切です。ぬるめのお湯にゆっくりつかると、全身の血流が良くなり、クーラーによる冷えを改善できます。

【4】体を温める食材などをとる

暑い時期は、よく冷えた飲み物や冷たいかき氷をよく取りがちですが、たまにはスープなど、温かい食事を取ると、血流が改善されクーラーによる冷えが良くなります。また、生姜や漢方薬のニンジンなどは体を温める効果があり、こうした食材や薬剤を併用してみるのも良いでしょう。

【5】ストレッチや適度な運動をする

クーラーの効いた部屋で長時間過ごす時、屈伸運動などのストレッチを行って、筋肉を使いましょう。筋肉を使うことで熱を作り、体を動かすこと血流がよくなるので、冷えを抑えることができます。また、夕方から気温が下がる時間に軽いウォーキングを行うなどして足の血流を改善することで、体の冷えを改善できます。

中路 幸之助 なかじ こうのすけ 1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院 内視鏡治療センター/米国内科学会の上席会員/日本内科学会総合内科専門医/日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医 この監修者の記事一覧はこちら

※この記事は、医療健康情報を含むコンテンツを公開前の段階で専門医がオンライン上で確認する「メディコレWEB」の認証を受けています
(MN ワーク&ライフ編集部)



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