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Excelをノーコードで自動化しよう! パワークエリの教科書 第16回 パワークエリでデータを並べ替える

マイナビニュース / 2024年8月26日 11時0分

この結果は以下の図のようになる。残念ながら「提供方法」のグループ分けは上手くいかず、単純に「数量」の大きい順にデータを並べ替えた結果になってしまう。

このような結果になるのは、「通常のExcel」と「Power Query エディター」で並べ替えの仕様が異なることが原因だ。「Power Query エディター」の場合、“先に指定した並べ替え”ほど優先順位が高くなる、という仕様になっている。通常のExcelとは逆だ。

よって、通常のExcelとは“逆の順番”で並べ替えを指定しなければならない。ということで、データの並べ替えをもう一度やり直してみよう。「並べ替えられた行」のステップを削除して、先ほど指定した「並べ替え」の処理を削除する。

並べ替えのステップを削除できたら、もう一度「並べ替え」を指定していこう。まずは、「提供方法」の降順に並べ替える。

続いて、「数量」の列を選択し、「降順」でデータを並べ替えるように操作する。

今度は、以下の図のような結果を得ることができた。「提供方法」で分類し、その中で「数量」の大きい順に並べ替える、という処理を実現できていることを確認できるだろう。

このように、パワークエリで“複数の列”を基準にデータを並べ替えるときは、優先順位の高い順に「並べ替え」の処理を指定していく必要がある。通常のExcelとは操作手順が逆になることに注意しなければならない。

参考までに、「並べ替えられた行」のステップに記録されているM言語を確認しておこう。

「並べ替え」の処理を連続して指定した場合、それぞれの「並べ替え」がまとめられて“1つのステップ”として記録される仕組みになっている。

今回の例の場合、並べ替えを行うTable.Sort(……)の中に、"提供方法"と"数量"の両方の「列名」が記述されている。また、いずれも並べ替えの順番に「降順」(Order.Descending)が指定されている。

このように、「並べ替え」の処理を連続して指定した場合は、それらが1つのTable.Sort(……)に統合される仕組みになっている。このため、「並べ替え」を2回連続して指定しても、その処理に対応するステップは1つだけになる。このような仕組みについても、あわせて覚えておく必要があるだろう。
(相澤裕介)



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