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史上初、地球を南北に回る有人宇宙飛行「フラム2」 - スペースXと大富豪が計画

マイナビニュース / 2024年8月22日 19時15分

画像提供:マイナビニュース

米宇宙企業スペースXなどは2024年8月12日、史上初めてとなる、地球を南北に回る極軌道への有人宇宙飛行ミッションを実施すると発表した。

ミッション名は「フラム2 (Fram2)」と呼ばれ、早ければ今年末にも打ち上げられる。全員民間人から構成される商業宇宙飛行ミッションとなり、ミッション中には科学観測や研究を行うという。

フラム2ミッションとは?

フラム2は、起業家、冒険家のチュン・ワン(Chun Wang)氏が主宰するミッションで、スペースXの有人宇宙船「クルー・ドラゴン」で飛行する。

ミッション名のフラム2とは、ノルウェーの探検家フリチョフ・ナンセンが北極探検で搭乗したり、のちにロアール・アムンセンの南極探検にも使われたりした、探検船「フラム号」にちなんでいる。

ワン氏は中国生まれで、現在はマルタ共和国の市民権を持つ。仮想通貨(暗号資産)の先駆者で、ビットコインのマイニングプール大手のF2poolや、イーサリアムのステーキング・プロバイダーとして最大手のstakefishを設立したことで知られる。また、南極や北極を含む、世界127の国や地域を訪れた経験も持っている。

ミッションに参加するのは、ワン氏をはじめとする以下の4人の民間人で、全員にとって今回が初の宇宙飛行となる。
○ヤニッケ・ミケルセン(Jannicke Mikkelsen)氏

ノルウェー人。映画監督・撮影監督。2019年には小型ジェット機で地球を史上最速で一周し、ギネス世界記録を樹立した。フラム2では宇宙船コマンダー(Spacecraft commander)を務める。宇宙に到達する初のノルウェー人女性となる
○エリック・フィリップス(Eric Philips)氏

オーストラリア人。冒険家。フラム2ではパイロットを務める。地球を回る軌道に乗る初のオーストラリア人となる
○チュン・ワン氏

中国生まれ、マルタ共和国出身。起業家、冒険家。フラム2ではミッション・コマンダー(Mission commander)を務める
○ラベア・ロゲ(Rabea Rogge)氏

ドイツ人。エンジニア、極地の研究者。フラム2ではミッション・スペシャリストを務める。軌道に乗る初のドイツ人女性となる

打ち上げは2024年末以降に予定されている。フロリダ州から「ファルコン9」で飛び立ったクルー・ドラゴンは、高度425~450 km、軌道傾斜角約90度の極軌道に乗る。ミッション期間は3~5日間が計画されている。

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