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Windows Server 2019、8月のアップデートで速度低下などの問題発生中

マイナビニュース / 2024年8月23日 14時18分

画像提供:マイナビニュース

Microsoftは8月13日にWindows向けのセキュリティ更新プログラム「KB5041578」をリリースしたが、この更新プログラムを適用した一部のWindows Server 2019デバイスにおいてパフォーマンスが低下するなどの問題が発生しているという。Microsoftは「既知の問題のロールバック (KIR)」を通じて一時的にこの問題の解消を試みており、Windows更新プログラムで根本的な原因の修正に取り組むと説明している。

詳細は下記サポートページの「既知の問題」セクションにまとめられている。

Windows 10, version 1809 and Windows Server 2019|Microsoft Learn」

○ウイルス対策ソフトウェアが引き金か

Microsoftはこの問題の原因となったソフトウェアを明らかにしていないが、ウイルス対策ソフトウェアを実行している際に問題が観察されたという報告を取り上げている。この問題の影響を受けている場合、次のような現象が発生する可能性があるという。

CPU使用率の増加
ディスクのレイテンシおよびディスク使用率の増加
OSまたはアプリケーションのパフォーマンスの低下
CryptSVCサービスが起動に失敗する
画面のブラックアウト
起動の遅延
フリーズやハングアップ

なお、問題が発生するシナリオは主にエンタープライズ環境のものであるため、WindowsのHomeエディションやProエディションを使用している一般ユーザーが影響を受ける可能性は少ないとされている。
○一時的な解決策

Microsoftはすでに、この問題の原因となった更新プログラムに対して「既知の問題のロールバック (KIR)」を適用している。KIRは、Windows Update経由で配信されたセキュリティ以外の更新プログラムについて、問題が発生した部分だけを元の状態に戻す機能である。

既知の問題のロールバックを適用するには、IT管理者が特別なグループ ポリシーをインストールして構成しておく必要がある。サポートページではその方法も解説されている。

根本的な解決策は、今後のWindowsアップデートに含めるように準備中だという。解決策を含んだアップデートがリリースされれば、上記のグループ ポリシーを使用しなくても問題を回避できる見込みである。
(杉山貴章)

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