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窓辺の小石 第180回 モニター No.6

マイナビニュース / 2024年8月23日 15時51分

$x[0].EDID | Format-Hex

などとする。

EDID structureに関しては、VESAのドキュメント「VESA ENHANCED EXTENDED DISPLAY IDENTIFICATION DATA STANDARD Release A, Revision 2」に記載がある。ダウンロードは、VESAのFREE STANDARDSのページにあるリンクから行う(要登録)。なお、EDIDは、仕様ドキュメントのバージョン番号とは別に、EDID Structureのバージョンを使って表現されることが多い。前記のドキュメントで定義されるのは、EDID Structure 1.4(EDID Structure Version 1, Revision 4)である。なお、英語のWikipediaのページにExtended Display Identification Dataの解説があり、これを見た方が手っ取り早いかもしれない。

ここでは、簡単にディスプレイの物理サイズを取得してみる。これは、EDIDの21番目(横幅。センチメートル単位)、22番目(縦。センチメートル単位)にある。前記の$x[0]を使うなら、

$x[0].EDID[21]
$x[0].EDID[22]

でアクセスできる。ただし、これはセンチメートル単位で表現された縦横の長さなので、一般的な「インチ」(日本国内ではインチを単位として使用できないため型と呼ぶ)に変換する。PowerShellは初等関数の記述が面倒なので、関数を定義しておく。内容は単純で、ピタゴラスの定理を使って対角線の長さを縦横の長さから計算して、インチ(1 inch = 2.54センチ)に変換している。

Function monsize($x) {return ([Math]::Round([Math]::Sqrt([Math]::Pow($x.EDID[21],2)+[Math]::Pow($x.EDID[22],2))/2.56 ,1))}

これを使って、前記の$xと組合せ「monsize $x[0]」とすれば、先頭のモニターのインチ数が得られる。

今回のタイトルネタは、1967年のイギリスのテレビドラマ「The Prisoner」の邦題「プリズナーNo.6」から。諜報組織を辞職した主人公は所在不明の「村」に捉えられてしまう。ここには多数の「囚人」がいて、みな番号で呼ばれる。主人公は、No.6と呼ばれ、村のリーダーNo.2から「情報」を要求されるが、主人公はこれを拒否、村からの脱出を試みる。テレビドラマのノベライズがトーマス・M・ディッシュの「プリズナー」(ハヤカワ文庫SF)とされているが、ドラマとは異なる部分も多く、ドラマに触発された小説といえる。

テレビ番組「名車再生!クラシックカー・ディーラーズ」(英番組名はWheeler Dealers)で、Caterham Seven(旧Lotus Seven)を扱ったとき、「村」のロケ地であるホテル ポートメイリオンを試走した。Lotus sevenは、The Prisonerのオープニングで主人公が乗っていた車。
(塩田紳二)



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