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海外モバイルトピックス 第416回 スマホも自動車も好調のシャオミ、家電も繋がる強固なエコシステム

マイナビニュース / 2024年8月23日 19時57分

画像提供:マイナビニュース

日本でもスマートフォンやスマート製品を展開しているシャオミが、2024年第2四半期(4月-6月)の決算を発表しました。スマートフォンの全世界出荷台数は4,200万台で売上高も約50%アップ。スマートフォンの市場シェアも14.6%になったとのこと。上位のApple、サムスンとの差はまだあるものの、着々と世界2位、そして1位の座を狙えるポジションを維持しています。

スマートフォンメーカーとして知られるシャオミですが、中国では今年3月からEV(電気自動車)の販売も始めています。シャオミ初のEV「SU7」は3つのラインナップを揃えており、販売直後の4月の単月販売数(納車数)は7,058台に達したとのこと。この数が多いか少ないかは議論が分かれることですが、自動車を全く手掛けていないメーカーの最初の製品がこれだけ売れたというのは大きな意味を持つでしょう。

SU7の価格はベーシックモデルが21万5,900元(約440万円)から。SU7は中国のシャオミストアで展示・販売されていますが、年内に自動車をメインにしたカーディーラー型の店を200店舗以上に増やすとのこと。

スマートフォンメーカーの手掛けるEVとしてはファーウェイが自動車メーカーと協業して「AITO」「LUXEED」ブランドの製品をすでに販売中です。ファーウェイの店舗でもスマートフォンを買い物がてら、EVを試乗する来客の姿も多くみられます。中国では新興のEVメーカーが次々に立ち上がっていますが、あまり聞いたことのないメーカーのEVを買うよりも、日々使っているスマートフォンと同じメーカーのEVを選ぶ方が安心感もあるかもしれません。

スマートフォンメーカーのEVは車内システムにもスマートフォンと同じOSを搭載することで、シームレスなユーザー体験を提供しています。普段自分が使っているスマートフォンと同じ操作性で自動車のコントロールやナビゲーション、お店の検索や音楽再生が可能なのです。たとえば車内のエアコンや座席のヒーターなどのコントロールもスマートフォンやタブレットから操作できます。

SU7は4月以降も販売は順調で、決算報告によるとEVを含む新規事業の売り上げは62億元(約1,265億円)となり、これはグループ全体の7.2%に達したとのこと。自動車は単価が高いために新規参入事業ながらも全体の1割弱を占めるほどの売り上げをたたき出しているわけです。なお4月から6月のEV出荷総台数は2万7,307台でした。

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