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さくらインターネット、生成AI向けサービスのコンテナシリーズに「NVIDIA H100プラン」

マイナビニュース / 2024年8月27日 19時1分

画像提供:マイナビニュース

さくらインターネットは8月27日、都内で記者説明会を開き、生成AI向けクラウドサービス「高火力」のコンテナシリーズ「高火力 DOK(ドック)」においてβ版の「NVIDI H100 プラン」の提供を開始したと発表した。
AIモデルを活用した推論などを高速に実施できるプラン

新プランは「NVIDIA H100 Tensor コアGPU」を採用し、既存の「NVIDIA V100プラン」と比べて計算速度とGPUメモリの容量が向上したことから、高精細画像の多数作成やLLM(大規模言語モデル)のファインチューニング、AIモデルを活用した推論などを高速に実施できるプランとなっている。

同社では、大規模クラウドインフラがない日本においてAIの発展を加速させ、GPUリソースを安定供給確保するため、2027年度までに約1000億円を投じ、合計18.9EFLOPS(エクサフロップス)の大規模クラウドインフラの整備を石狩データセンター(北海道石狩市)で進めている。

これらは今年4月に、経済安全保障推進法に基づく特定重要物資である「クラウドプログラム」の供給確保計画に関する経済産業省の認定を受けており、昨年6月にも同認定を受けている。すでに、1回目の認定を受けた石狩データセンターではH100 Tensor コア GPUを約2000基整備する計画が完了し、計算能力2.0EFLOPSを達成。

同社が生成AI向けクラウドサービスに取り組む背景について、さくらインターネット 副社長 執行役員の舘野正明氏は以下のように説明した。

「AIに関する計算資源の安定供給を確保することが非常に重要。スマートフォンやクラウドに関しては、大手の外資ベンダーが市場を寡占化しており、AIに関してそのようなことが起きてしまうことは日本としては避けたい。大手の外資ベンダーは本国でのサービス提供を勇信していることもあり、日本市場に最新のGPUを潤沢に供給してくれるかと言えばそうではない。可能であれば日本に軸足を持っている企業がやるべきではないかと考えた」(舘野氏)

上記に加え、2016年から高性能GPUを用いた「高火力コンピューティング」の提供してきた経験や、膨大な電力を消費するGPUサーバは消費電力量やCO2排出量を抑制して計算基盤の拡張を進めていく必要があり、同社の石狩データセンターが最適だと考え、取り組むに至ったという。
水冷式コンテナ型データセンターの整備も計画

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