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AWS移行によりオンプレミスに比べて温室効果ガス排出を最大99%削減可能

マイナビニュース / 2024年8月29日 13時24分

「最適化」とは、同社がデータセンターに導入している独自開発のCPUを利用することを意味する。安田氏も述べていたが、同社は電力効率向上への取り組みとして、独自のCPUを開発している。

例えば、 ARM ベースのCPUであるAWS Gravitonは、最大60%少ないエネルギー使用量で、Amazon EC2インスタンスと同等のパフォーマンスを発揮する。

また、深層学習のトレーニングのために開発されたAWS Trainiumは、生成AIモデルのトレーニングに必要な時間を短縮する。Trainium2は第1世代のTrainiumチップと比べて、最大4倍高速のトレーニング性能、3倍のメモリ容量を提供すると同時に、エネルギー効率(1ワットあたりの性能)を最大で2倍向上させる設計となっている。

レイナー氏は、「企業において、まだ85%のIT支出がオンプレミスを占めているため、AWSに移行してインフラを最適化することで、温室効果ガスの排出量を減らせるチャンスがあるから」と述べた。
データセンターのエネルギー効率を向上するための取り組みも

AWSはデータセンターの運用に必要なエネルギー量を削減するための取り組みも進めている。

例えば、データセンターの中央に大型の無停電電源装置(UPS)を配置する代わりに、小型のバッテリーパックを利用してラックごとにカスタム電源を設置している。これにより、電力効率を改善するだけでなく、可用性も向上させた。

加えて、ラックの電源供給を最適化したことで、ここでの最終的な電流変換による電力のロスも低減し、こうした取り組みにより電力変換時のロスは約35%削減されるという。

さらに、冷却の効率性を高めるために、場所や時期に応じて、自由空冷をはじめとするさまざまな冷却技術に加え、リアルタイムデータを用いて気象状況に適応している。

具体的には、蒸発媒体の動作を改善し、関連する冷却装置のエネルギー使用量を20%削減することに成功したという。
(今林敏子)



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