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Google Workspaceをビジネスで活用する 第94回 「Googleスプレッドシート」でExcelの「構造化参照」を実現する「テーブル参照」

マイナビニュース / 2024年8月30日 9時0分

画像提供:マイナビニュース

前回、「Googleスプレッドシート」で表をより見やすく、使いやすくしてくれる「テーブル」機能について説明しました。→過去の「Google Workspaceをビジネスで活用する」の回はこちらを参照。

しかし、ですがテーブル機能を使うと、それだけにとどまらない便利な機能を利用することも可能になります。とりわけテーブルのデータを使ってさまざまな計算をする際、役立つのが「テーブル参照」ではないでしょうか。
「テーブル参照」とは

これはテーブル自体の名前や、列の各項目に付けた名前を使ってテーブル、もしくはテーブルの一部を参照し、計算などに活用できる仕組み。Microsoft Excelでいうところの「構造化参照」に当たる機能といえば分かりやすいのではないでしょうか。

テーブル参照はとりわけ、列の合計などを計算する時に大いに役立ちます。セルを直接指定して計算する場合、テーブルの行が増えたり減ったりする度に書き換えが必要になりますが、テーブル参照を用いれば、テーブルの行数が変化しても記述した内容を書き換える必要がないからです。

具体例を用いてその使い方を解説しましょう。前回作成した下のテーブルから、SUM関数を用いて合計金額を算出したい場合、通常であればセルに「=SUM(E2:E7)」と入力するかと思いますが、行が一行増えると「=SUM(E2:E8)」に書き換える必要が出てきてしまいます。

しかし、テーブル参照を使えば「テーブルの名前[列の名前]」と記述することで、テーブルの特定の列をまとめて参照することができます。先のテーブルの場合であれば、「=SUM(フリマ出品[合計])」と入力すればよく、行が増えても自動的に参照する範囲が変化することから式を書き換える必要がありません。

またテーブル参照は、テーブル内の数式に用いることも可能です。例えば先の表で、「数」と「金額」を掛けて「合計」を算出したい場合、「=フリマ出品[数]*フリマ出品[金額]」と入力すれば、同じ行の「数」と「金額」を掛け算して算出してくれることから、セルの具体的な位置を記述する必要がありません。

列だけでなくテーブルのデータすべてを取得することも可能で、その場合は「テーブル名[#ALL]」と記述します。

「{}」を使って配列化

ちなみに「{}」を使って配列化すれば、別のセルにテーブルの内容を表示することも可能です。テーブル全体を参照するケースはあまり多くないかと思われますが、他のシートにも同じデータを表示したい時などに役立つのではないでしょうか。

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