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『24時間テレビ47』逆風の中で打ち出した刷新姿勢 “能登復興”と“信頼回復”を軸に示した「継続する意義」

マイナビニュース / 2024年9月2日 4時0分

能登食祭市場のステージにはほかにも、笑点メンバー、土屋太鳳、藤井貴彦というメイン級の出演者が集結。日曜朝だけでなく夕方にも複数の企画をここから発信しており、いわば“第2のメイン会場”であることを印象付けていた。

○「明るく楽しく」を有言実行した上田晋也

刷新姿勢を象徴したのは、長年にわたり旧ジャニーズ事務所所属タレントが務めてきたメインパーソナリティーを置かないというスタイル。例年、彼らが体当たりで様々な企画にチャレンジすることで応援や共感を得る形が定着していたが、今年は番組に“賛同”した出演者たちがその役割を担った。

さらに、総合司会に上田晋也が加わったことで構図が変化。後輩芸人や『上田と女が吠える夜』の出演陣ら親しみのあるタレントたちはもちろん、スポーツ番組のMCを長年担当する関係性から、時にはオリンピアンにまで容赦なくツッコミを入れる“兄貴”的存在が、今までにない立場で新鮮に映った。

特にスポーツのチャレンジ企画では、失敗が続いて微妙な空気になりそうなところで本領を発揮。卓球ラリーの世界記録を目指す中で少年が失敗してしまうと、「今のはまひる(ガンバレルーヤ)が流れを崩したのが悪い」と断じてフォローしながら、挑戦者たちの緊張を和らげていた。

上田は制作発表会見で、「つらくて厳しくてあまり笑顔になれない状況の方もたくさんいらっしゃると思うんですよ。そういう人の気持ちが分かるって言うと非常におこがましいんですけども、決して他人事だと思わず自分のことと思って、そういう立場の方に思いを馳せながらも、楽しく明るくお送りしたいなと。やっぱり明るく楽しくやらないと人は集まらないし、エネルギーが生まれないと思うんで、楽しく明るいチャリティーにできれば」と話していたが、まさに有言実行となった。

●募金方法と使途の限定で透明化を図る

史上まれに見る低速度で進む台風10号の接近により、放送前から系列局を含めて対応に追われ、社屋等でのイベントを中止するケースが発生。やす子のチャリティーマラソンは、大雨の中でスタートとゴールを迎えることになり、スタート地点から予定されていた市民ランナーの参加イベントも中止を余儀なくされた。

そのチャリティーマラソンは、募金方法をキャッシュレスに限定し、使途を「児童福祉施設への支援」に明確化することで、寄付金着服で高まった不透明感の払拭という役割を担う形にもなった。やす子という裏表のない純粋なキャラクターも一役買ったに違いない。マラソンがスタートした途端、募金ページはアクセス集中でつながりにくくなり、募金額は日曜午前11時すぎに、昨年の放送終了時点発表の募金額2億2,223万8,290円を超え(※形式が異なるため単純比較はできない)、20時50分時点で4億3,801万4,800円まで伸ばした。

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