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【注意喚起】高齢者の「除雪機」による事故を防ぐには? NITEが解説

マイナビニュース / 2024年9月2日 10時59分

画像提供:マイナビニュース

製品評価技術基盤機構(NITE)は8月30日、「除雪機の事故防止対策報告書」を公表した。

同報告書は、高齢者の重篤な事故を防ぐため、除雪機の製品の特徴や事故の状況などを踏まえたリスクアセスメントの分析結果から導き出したリスク低減策や事故防止対策を取りまとめたもの。報告書では、重篤な人的被害に至る危害シナリオである「ひかれ」「巻き込まれ」「挟まれ」「手を突っ込む」について、リスクアセスメントを実施した。
○除雪機の事故情報分析

NITEが2007年度から2023年度に収集した除雪機の事故情報は100件。この100件について、危害の類型を取りまとめ、危害を「ひかれ」「巻き込まれ」「挟まれ」「手を突っ込む」「火災」「CO中毒」の6シナリオに分類した。危害シナリオ別に人的被害を整理すると、死亡・重傷事故の件数が多いのは「ひかれ」「巻き込まれ」「手を突っ込む」「挟まれ」だった。なお、事故件数は「火災」が28件で最多だったが、死亡・重傷事故に至ってはいない。

○除雪機のリスクアセスメント

NITEが収集した除雪機の事故情報をもとに、経済産業省発行の「リスクアセスメントハンドブック」の内容に沿ってリスクアセスメントを実施した対象とした危害シナリオは、重篤な人的被害に至る割合が高く、事故件数も多い「ひかれ」「巻き込まれ」「挟まれ」「手を突っ込む」の4シナリオ。

「ひかれ」(死亡)の典型的なシナリオは、除雪機を使用して後退中、使用者が転倒して除雪機にひかれた事故。「後進時の速度を小さくする(2023年度以降に生産された350kg以上の製品で実装)」、「後進時非常停止バーを装備する(2023年度以降に生産された350kg以上の製品で実装)」、「クローラにひかれ防止用のカバーを装備する」「音による後退の周知で誤操作を防止する」の4つの対策の組み合わせにより、許容可能なリスクレベルまでリスク低減が可能に。

「巻き込まれ」(死亡)の典型的なシナリオは、除雪機を使用中、オーガに接触した事故。「回転部にガードを装備する」「人感センサを装備し、接近時に回転を停止する」「使用時には滑りにくい靴を着用する」といった対策の組み合わせにより、許容可能なリスクレベルまでリスク低減が可能だという。

「挟まれ」(死亡)の典型的なシナリオは、除雪機を使用して後退中、建物と除雪機に挟まれた事故。「後進時の速度を低くする(2023年度以降に生産された350kg以上の製品で実装)」、「後進時非常停止バーを装備する(2023年度以降に生産された350kg以上の製品で実装)」、「挟まれ検知後に前進する機構を装備する」といった対策の組み合わせにより、許容可能なリスクレベルまでリスク低減が可能。

「手を突っ込む」(重傷)の典型的なシナリオは、除雪機を使用中、雪が詰まったブロワの雪をかき出そうと回転部に手を入れた事故。「雪詰まりを低減する素材・構造へ変更する」「手を突っ込んでもブロワに触れない構造へ変更する」「雪かき棒を使って雪詰まりを解消するよう徹底する」といった対策の組み合わせにより、許容可能なリスクレベルまでリスク低減が可能だという。
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