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サントリー、世界品質の『甲州ワイン』の実現に向けた登美の丘ワイナリーの取り組みとは?

マイナビニュース / 2024年9月2日 12時9分

画像提供:マイナビニュース

甲府盆地の自然豊かな丘に「サントリー登美の丘ワイナリー」はある。今年で創設115年を迎えた、サントリーを代表するワイナリーだ。約50の区画からなる自園畑では、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、シャルドネ、甲州などのワイン用ぶどう品種を栽培。一般向けにはワインショップを展開し、見学ツアーも実施している。8月下旬、現地で取材した。

○■ワインショップにて

サントリー登美の丘ワイナリーは、JR中央本線「甲府駅」からタクシーで約30分という好立地。ワインショップでは自園産ぶどう100%のワインをはじめ、様々な日本ワインを取り扱っている。

ショップでは、日本固有のぶどう品種「甲州」について「1000年近くの歴史を持つ日本の土着品種で国内栽培に適したぶどう」、そして「マスカット・ベーリーA」について「欧米の種を交配させ、日本の気候風土に合わせて作られたぶどう」と紹介する。

店内のディスプレイでは『SUNTORY FROM FARM登美 甲州 2022』が「デキャンター・ワールド・ワイン・アワード2024」において最高位のBest in Showを受賞したこと、また『同 登美の丘 甲州 2022』が金賞、『同 甲州 日本の白 2021』などが銀賞を獲得したことを伝えていた。

このほか、厳選された畑からとれたぶどうを匠の技で磨き上げた「シンボルシリーズ」、サントリーの「登美の丘」「塩尻」から自信を持って提供する「ワイナリーシリーズ」、日本固有品種の特徴を最大限に引き出した「品種シリーズ」などを販売。気になる品種を15ml、30ml、45mlの好みの量で試飲できるテイスティングカウンターなども設置している。

○■ツアーに参加

ぶどう畑の見学ツアーに参加した。案内役のサントリー ワイン生産部の大山弘平氏は「本日は台風の影響で生憎の雨模様ですが......」と前置きしつつ「登美の丘は、年間を通じて降水量が少ない土地です。富士山、南アルプス、甲斐駒ケ岳、八ヶ岳など高い山々に囲まれているため雨雲が近づきにくいんですね。昼夜の寒暖差が大きく、降水量が少なく、日照時間が長いという、ぶどう栽培に最適な条件が揃っています」と話す。

「メルロは7月下旬から色づき始めます。しかし今年は(例年に比べて)夜の気温が下がらず、ぶどうも夜眠れない状態が続きました。そこで新梢の先端を切除し、脇芽を育てることで成熟の時期を遅らせる『副梢(ふくしょう)栽培』を行っています。これは山梨大学さんと2021年から共同研究している栽培方法です」と大山氏。

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