日本の建設産業、これまでとこれから
マイナビニュース / 2024年9月18日 10時0分
●建設産業の魅力は、なぜ伝わらないのか
建設産業の内外に「建設DX(デジタルトランスフォーメーション)」を実現しなければいけないという意識はあるのに、なかなか進まない現状があります。
本連載では、その理由が何なのか、建設DXの普及を牽引する企業である野原グループの代表取締役社長兼グループCEO、野原弘輔氏をホストに、建設産業に携わる多様な立場のゲストの方との対談を通じて、建設産業への思い、DXへの取り組みについて浮き彫りにします。
かつて、建設産業の魅力に引き寄せられ多くの人々が集ってきた
しかし今、深刻な人手不足の中で、難題の解決に追われている
建設DXで新たな可能性を追求し、未来を切り開いていく
野原: どの産業も人手不足に悩んでいますが、建設産業は、特に人手不足が深刻です。日建連の発表によれば、建設業の入職者数は2012年以降、離職者数を上回っていたようですが、2022年は入職者数の減少により再び離職者数を下回っている状況で、高齢化も顕著です(下図参照)。
かつてのような高度経済成長の時代は、建設現場の職人や大工が「腕一本で稼げる魅力的な仕事」として知られていて、子どもたちの憧れの仕事でした。どうしてそれが現在のような状況になってしまったのでしょうか? どうすれば人手不足を解消でき、建設産業がさらなる発展を遂げられるでしょうか?
今回は、国土交通省の専門家会議委員長などを歴任し建設産業の労働環境改善に取り組む芝浦工業大学建築学部・蟹澤宏剛教授と、建築生産マネジメント研究の第一人者である芝浦工業大学建築学部・志手一哉教授のお二人にお話を伺います。
○芝浦工業大学 建築学部教授 蟹澤宏剛
1995年、千葉大学大学院博士課程修了。博士(工学)、国土交通省専門工事企業の施工能力の見える化等に関する検討会座長、建設産業人材確保・育成推進協議会顧問、厚労省墜落・転落防止対策の充実強化に関する実務者会合座長などを歴任。著書に『建築生産ものづくりから見た建築のしくみ』(彰国社)、『建設業社会保険未加入問題Q&A』(建設通信新聞社)ほか多数。
○芝浦工業大学 建築学部教授 志手一哉
2013年、千葉大学大学院博士課程修了。1992年に株式会社竹中工務店に入社し、施工管理、生産設計、研究開発に従事。2014年から芝浦工業大学にて建築生産マネジメント分野の教育研究に従事。主な専門分野は建築生産、ファシリティマネジメント、BIM(Building Information Modeling)。博士(工学)、技術経営修士(専門職)、一級建築士、1級施工管理技士、認定ファシリティマネジャー。著書に『現代の建築プロジェクト・マネジメント(彰国社)』ほか多数。
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