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WHILLの「歩道のスクーター」にハイパフォーマンスモデル登場! どんな乗り物?

マイナビニュース / 2024年9月4日 8時0分

画像提供:マイナビニュース

近距離モビリティの開発・販売およびモビリティサービスを手掛けるWHILLは、スクータータイプの電動四輪「WHILL Model R」を発売した。これまで複数の「歩道のスクーター」を手掛けてきたWHILLが「使いやすさを追求したハイパフォーマンスモデル」として発表した新型車は、どんな乗り物なのか。実物を見て乗ってきた。

○市場規模と販売実績に乖離?

「WHILL Model R」は時速6km以下で走行する電動モビリティ。運転免許なし、ヘルメットなしで乗れて、強めの早歩きくらいの速度で座ったまま移動できる乗り物だ。

WHILLによると、500m以上の距離を歩いて移動することにつらさや困難さを感じる65歳以上の人は、日本国内に1,200万人以上いるとの試算がある。そうした人たちにとってWHILLが作っているような電動モビリティは便利なはずなのだが、「スクーター型電動車椅子」全体の国内の出荷台数は年間1.6万台にとどまる。

どうして市場規模と販売の実態がここまで乖離しているのか。なぜ、彼らに買ってもらえないのか。WHILLに寄せられた声としては、「ガレージにコンセントがなく、保管や充電が難しい」「マンション住まいで通路幅が狭く、駐車や保有がしづらい」「運転・走行が不安」「見た目が仰々しい」などの意見があったそうだ。

「WHILL Model R」は「スクーター型電動車椅子」購入の障壁となるいくつもの要素をクリアした新型モデルだ。例えば、バッテリーは着脱式を採用。これなら、駐車スペースにコンセントがなくても、バッテリーだけを部屋に持って帰って充電することができる。

WHILL上級執行役員の池田朋宏さんによると、上記1,200万人のうち、コンセントにプラグを差し込んで充電するタイプの「WHILL Model S」でリーチできるのは約30%に限られるという。それ以外の人たちは居住環境の問題、具体的には充電できる駐車・保管場所がないなどの理由で、こうした乗り物が欲しくても購入・所有できない事情があるのだ。今回、着脱式バッテリーの「WHILL Model R」がラインアップに加わったことで、今後は「あらゆる住環境」に対応できるようになると池田さんは話していた。

走行面では国内最小クラスの小回り能力を実現した。最小回転半径(その場でグルグルと円を描いて走行する際の半径)は、この手の乗り物の平均が1.5mくらいであるのに対し、「WHILL Model R」は97cmを達成。実際に運転してみたが、三角コーンで区切られたかなり小さな丸いスペースでも余裕で旋回できた。前輪がほぼ直角まで切れることと、左右の後輪に独立して搭載する「デュアルモーター」が奏功しているようだ。

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