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岡山県の蔵元大集結イベントに潜入! 幻の酒米「雄町」を使った美酒にウハウハ

マイナビニュース / 2024年9月4日 18時10分

画像提供:マイナビニュース

温暖な気候と恵まれた風土のもと造られる岡山の地酒が9月3日、東京・新宿に大集結! 岡山県が生産量の9割以上を占める酒米「雄町」で醸された日本酒などを紹介するイベント『岡山蔵元大集結~お江戸にまたまた、雄町どうさまです!~』が開催され、蔵人たちが直接その魅力を伝えた。

雄町ってどんなお米なの?

そもそも雄町とは、1859年に備前国上道郡高島村字雄町(現岡山市中区雄町)の農家が発見した酒造好適米である。現在広く普及している酒米「山田錦」や「五百万石」のルーツとなった品種で、日本最古の混じりけのない原生品種だ。

雄町の生産量の約95%を岡山県が占めており、多くが備前地域で栽培されている。背丈が150cm程度と高いがゆえに、倒れやすく病害虫にも弱いため栽培が難しいとされており、一時は生産量が激減。このことから"幻の米"と呼ばれるようになった。

しかし、酒蔵の根強い要望により再び生産量が回復し、近年では広く全国の酒蔵に愛用されるようになり、雄町の酒を愛する"オマチスト"と呼ばれるファン層も現れる人気ぶりなのだとか。

同イベントのトークセッションでは、幻の酒米「雄町」を栽培する気鋭の生産者をゲストに迎え、「雄町の酒の魅力を米作りから考える」をテーマに造り手との熱いトークを繰り広げた。

雄町米の生産者である、まめ農園の目黒貴之氏は「(雄町米は)割と顔色に出てくる品種なのかなと。水が足りないとか、全部発信してくるような品種です。(他品種と比較すると)世話する時間が長いので、愛着がわいてきます」と伝えた。

また、背丈が高い雄町米は、しっかり実るとその分だけ稲穂の比重が大きくなり倒れてしまうのだとか。目黒氏いわく「頭を垂れるどころか自重が支えきれなくなって、寝転んじゃってるぐらいの方が実りは深い」という。

そんな雄町米を使うにあたって酒の造り手たちはどんなことを感じているのだろう。

落酒造場の落昇氏は「感触が全然違うんです。(別の品種は)結構固いのですが、もう雄町はふわふわ」と表現する。

続けて、辻本店の辻麻衣子氏は「(米を洗ったときの)水の吸い方が全然違う。一般米ですと1時間とか2時間とか水につけててもそんなに変わらない。でも、雄町米は10秒違うとべちょべちょになったり、逆に10秒短いと固くなってしまったり、本当に繊細です」と、その扱いの難しさを語った。
雄町から造られるお酒とは…?

当日は県内から14蔵がブースを出展。また、今回初の試みだという雄町酒のポジショニングマップも展示され、各蔵が丹精込めて醸した「雄町」のお酒の特徴や酒質の傾向などを紹介した。

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