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Intel、Lunar Lakeこと「Core Ultraシリーズ2」を正式発表 - Intel Connection 2024

マイナビニュース / 2024年9月4日 17時43分

その最大の特徴は、同社のCPUアーキテクトたちが消費電力を下げるという熱意のもと実現した画期的ともいえる電力効率で、Core Ultraシリーズ1と比べてパッケージ全体の消費電力を最大50%低減しつつ、ワットあたりの性能を最大2倍向上させたほか、GPU単体の電力効率も2倍向上させたとし、Qualcomm Snapdragon X Elite(X1E-80-100)と比べても最大20%のワットあたりのパフォーマンスを発揮できるとする。

また、電力効率としても、CPUでシリーズ1比で最大2.29倍、GPUで最大2倍、スレッドあたりのパフォーマンスは最大3倍に向上。Core Ultraシリーズ2は最大8コア8スレッドで、シリーズ1は12コア14スレッド(Meteor Lake-UがPコア×2、Eコア×8、LP Eコア×2で構成)であったことを踏まえると、スレッド数を減らしながら効率を向上させたと言え、PCとしての全体的な性能の底上げが図られていることがうかがえる。

インテル技術本部 部長の安生健一朗氏は、「CPUの効率を上げることが生産性向上の核となる。それを意識してPコアとEコアという構成は継続しつつ、Pコアは性能向上以上に電力効率の向上を推進したほか、EコアはLP Eコアを含めた形で幅広い電力に対応するべくダイナミックレンジを拡大したアーキテクチャとして設計した結果、IPC(サイクルあたりの命令実行数)はEコアで68%向上、Pコアでも14%向上されており、コア数、スレッド数を削減しつつ、高い性能を提供できるようになった」と、CPUの性能向上を強調。併せてGPUについても、第2世代Xe(Xe2)アーキテクチャに刷新することで、グラフィックス性能を前世代比1.5倍向上させたほか、行列計算の高速化を可能とするマトリクスエンジンであるXMXエンジンを搭載することで、AIとしての処理能力67TOPSを実現するなど、高い性能を実現したとする。

GPUの67TOPSに加え、NPUの48TOPS、そしてCPUの5TOPSを加え、プロセッサ全体として120TOPSのAI処理性能を提供するCore Ultraシリーズ2。Intel OpenVINOツールキットの活用により、開発者はCPU、GPU、NPUに自由にAI処理を振り分けることが可能となり、例えば同じStable Diffusion 1.5(GIMP)をGPUで処理した場合、20回のiterationで3.89秒、NPUでは5.28秒と程度に差はあれど、用途に応じた使い分けができることが示された。

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