1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. IT総合

東北大、「二酸化炭素が多いと眠気を引き起こす」を厳密な検査によって確認

マイナビニュース / 2024年9月4日 18時32分

睡眠潜時反復検査とは、日中の眠気を客観的に測定するための、脳波や呼吸数などの生理反応を測定する検査のことをいう。通常は日中2時間ごとに4~5回の短時間の昼寝が行われ、消灯から睡眠開始までの時間(睡眠潜時)を測定し、潜時が短いほど眠気が強いことを示す。今回の研究には11名が参加し、睡眠不足にならないように、検査前の1週間は7時間以上の十分な睡眠時間を取ることが徹底された。

その結果、日中に2時間ごとに4回行われる、各30分の検査中に5000ppmの比較的高濃度のCO2にさらされると、日中の眠気が有意に強くなることが示されたほか、主観的な眠気も有意に強くなることが示されたとした。つまり、CO2が日中の眠気を引き起こしているという、確かな証拠が得られたのである。

今回の研究成果は、日中の眠気に対するCO2の効果についての最終的な結論となるものであり、各法令におけるCO2濃度基準についての科学的に妥当な根拠を提供するものとする。また、CO2濃度の調節により、職場や自動車運転時に集中しやすい眠気が起こらない環境を作ったり、逆に自宅や宿泊先あるいは仮眠室などにおいて眠りやすくなる環境を作ったりするための、客観的な根拠となることが期待されるとしている。
(波留久泉)



この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください