1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. パソコン

Qualcomm、「Snapdragon X Plus 8コア」発表、700〜900ドルのCopilot+ PC実現へ

マイナビニュース / 2024年9月5日 7時10分

画像提供:マイナビニュース

7月末に米Qualcommが2024年4〜6月期決算を発表した際に、CEOのクリスティアーノ・アモン氏はSnapdragon Xシリーズの今後について次のようにコメントした。「2025年を見据え、新たなデザインウィンに加えて、NPU性能を維持したまま、700ドル程度のPCにも対応できるように、Xシリーズの製品ロードマップを拡大していく」。

現在、Snapdragon Xシリーズは全てのモデルがMicrosoftのCopilot+ PCの要件を満たし、搭載PCの価格は「999ドルから」となっている。これは普及価格帯の上位からプレミアム価格帯に相当する。ひと月前にアモン氏は、Snapdragon Xシリーズのラインナップ拡大により、Copilot+世代のAI性能を備えたPCをより手頃な普及価格帯に広げることを約束していた。

Qualcommは9月4日、Snapdragon X Plusの新モデル「Snapdragon X Plus 8-core」を発表した。これまでSnapdragon Xシリーズのラインナップは、12コアの「Elite」と10コアの「Plus」で構成されていた。8コアのPlusの追加により、PC OEMは電力効率に優れたパフォーマンスと最大45TOPSのNPUというSnapdragon Xシリーズの特徴を活かしたCopilot+ PCを700〜900ドルの価格帯で実現できる。最初の搭載製品は、Acer、ASUS、Dell Technologies、HP、Lenovo、Samsungから登場する。

AI PC向けのプロセッサは、6月にAMDがRyzen AI 300シリーズを、9月3日にIntelがCore Ultra 200Vシリーズを発表した。これらにより、AMDまたはIntelのプロセッサを搭載するPCにCopilot+ PCが拡大する。さらにSnapdragon X Plus 8コアの登場で、より手頃な価格帯にCopilot+ PCが広がる。

Snapdragon X Plus 8コアには「X1P-42-100」と「X1P-46-100」の2つのSKUがある。8コアのOryon CPUは、4コアごとに2つのクラスタに分割されている。各クラスタは12MBのL2キャッシュを搭載し、システムレベルのキャッシュと合わせたキャッシュ総量は30MBである(Plus 10コアは42MB)。上位のX1P-46-100は、マルチコアの動作クロックが最大3.4GHz、クラスタごとに1つのコアを最大4.0GHzにブーストできる。下位のX1P-42-100は、マルチコアの動作クロックが最大3.2GHz、シングルコアのブーストが最大3.4GHzとなっている。メモリはLPDDR5x DRAMで、最大64GBを搭載可能である。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください