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Excelをノーコードで自動化しよう! パワークエリの教科書 第18回 既存の列からデータを「抽出」する処理

マイナビニュース / 2024年9月9日 11時0分

画像提供:マイナビニュース

今回は「抽出」コマンドの使い方を紹介していこう。このコマンドを使うと、既存のデータから“指定した部分”だけを抜き出すことが可能となる。第14回の連載で紹介した「列の分割」と似ている部分も多いので、あわせて覚えておくと、より柔軟にパワークエリを活用できるようになるだろう。
文字列の一部を抜き出して「新しい列」を作成

今回は「抽出」というコマンドの使い方を紹介していこう。「列の分割」が“指定した位置で列を分割する機能”であるのに対して、「抽出」は“指定した部分だけを抜き出す機能”と考えると理解しやすいだろう。

具体的な例で見ていこう。以下の図は、「Source.Name」(ファイル名)のデータから「X月X日」の部分だけを抽出した例だ。このように“既存の列”から“必要な部分”だけを抜き出したいときに活用できる機能が「抽出」となる。

ちなみに、「抽出」コマンドは「変換」タブと「列の追加」タブの両方に用意されている。パワークエリを上手に活用していくには、両者の違いについても理解しておく必要がある。
「区切り記号」を指定してデータを抽出する

それでは、「抽出」コマンドの具体的な使い方を紹介していこう。まずは、特定の文字を「区切り記号」に指定してデータを抽出する方法だ。

データの抽出元となる列を選択し、「列の追加」タブを選択する。続いて、「抽出」コマンドをクリックして抽出方法を選択する。「区切り記号」を基準にデータを抽出するときは、以下の図に示した3項目の中から抽出方法を選択すればよい。

ここでは「区切り記号の前のテキスト」を選択した場合を例に操作手順を紹介していこう。抽出方法を選択すると、「区切り記号」を指定する画面が表示される。今回は「X月X日」の部分だけを抽出したいので、「の」より前のデータを抽出すればよい。よって、「の」と入力して「OK」ボタンをクリックする。

このとき、区切り記号に“複数の文字”を指定することも可能だ。今回の例の場合、区切り記号に「の売上」を指定しても同様の結果を得ることができる。

「OK」ボタンをクリックして処理を実行すると、データ表の右端に「新しい列」が追加され、そこに“抽出したデータ”が表示される。

以上が「抽出」コマンドの基本的な使い方となる。難しい話は特にないので、すぐに使い方を覚えられるだろう。

ただし、抽出したデータは「テキスト型」のデータとして扱われることに注意しなければならない。抽出したデータを日付データとして扱いたい場合などは、自分でデータ型を指定しなおす必要がある。

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