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データ侵害のコストは4年連続で過去最高更新の488万ドル - AI・自動化の導入を

マイナビニュース / 2024年9月5日 19時51分

画像提供:マイナビニュース

日本IBMは9月5日、「2024年データ侵害のコストに関する調査レポート」の日本語版を発表した。調査によると、2024年におけるデータ侵害の世界平均コストが488万ドル(9月5日時点の日本円換算で約7億円)に達したほか、データ侵害コストは前年比10ポイント増となり、パンデミック以降で最大の伸びになったという。また、データ侵害を受けた組織の70%が侵害により、重大な中断が生じたとのことだ。
調査レポートの概要

レポートは、2023年3月~2024年2月までの期間で世界604社が経験した実際のデータ侵害の詳細な分析にもとづいている。19年連続で発表し、米調査会社Ponemon Instituteが調査を行い、6000を超える組織のデータ侵害を調査したもの。

データ侵害による付随的な被害が激化しているため、事業の損失、侵害後の顧客や第三者への対応によるコストが前年比でコスト急増の原因となっている。データ侵害が企業に与える影響は、コストを押し上げるとともに、侵害の影響を長引かせており、完全に復旧ができた少数の組織(12%)の大半は、復旧に100日以上かかっているという。

今回の調査結果をふまえ、日本IBM 理事/パートナー コンサルティング事業本部 Cybersecurity Servicesの藏本雄一氏は「データ侵害による平均被害額は前年比43万ドル増の488万ドル、継続してデータ侵害される平均時間は同19日間短縮の258日となった。顕著だったのはAIと自動化による効果が見込めることが分かり、セキュリティ向けAI/自動検知の利用有無により、封じ込め期間の差は98日、被害額差は220万ドルになり、AIと自動化で効率化が図れる」と説明した。

世界の平均総コストが4年連続で過去最高を記録

続いて、日本IBM コンサルティング事業本部 Cybersecurity Services X-Forceインシデント・レスポンス日本責任者の窪田豪史氏が調査の詳細を説明した。

まず、2024年におけるデータ侵害の世界平均コストが488万ドルとなり、日本国内平均は前年比5ポイント増の6億3000万円とともに過去最高を記録し、業種別では製造業で対応コストが最も増加した。医療業におけるデータ侵害時の平均コストは前年比10.6%減の977万ドル(同約14億円)となったが、14年連続で業種別では1位となった。

コストのカテゴリー別では「機会損失」「検知とエスカレーション」「侵害後の対応」「通知」の4カテゴリーすべてが増加し、特に機会損失と侵害後の対応へのコストが平均総コストを押し上げた要因になったという。

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