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「日本人は英語が苦手」といわれるワケ - 上達のコツは?

マイナビニュース / 2024年9月14日 10時30分

画像提供:マイナビニュース

義務教育で長い時間をかけて英語を学ぶにもかかわらず、日本人は英語に苦手意識を持つ人が少なくありません。その背景には、言語の違いや学習法の違い、文化的特性などさまざまな要因があります。

日本人が英語を身に付けにくいといわれる理由や、海外との学習法の違いについて、AI英会話アプリ「スピーク」の日本統括を務めるYan Kindyushenko (ヤン・キンジュシェンコ)氏に聞きました。
■日本人が英語を身に付けにくいのはなぜ?

――「日本人は英語が苦手」といわれることがありますが、日本の英語力の現状は?

国際的な英語能力ベンチマーク「EF EPI英語能力指数」において、日本は113カ国中87位(2023年中)と、世界的に見ても高い水準にあるとはいえません。しかも2011年以降、同指数における日本の順位は年々低下しており、「英語力が低下している地域」に位置付けられてしまっています。

――義務教育で長い時間をかけて英語を学ぶにもかかわらず、日本人が英語を身に付けにくいのはなぜなのでしょうか?

複数の要因が複雑に絡み合っています。おもな理由のひとつは、日本語と英語が大きく異なる言語であるということです。

日本語がSOV 言語(文の並びが主語→目的語→動詞の順の言語)であるのに対し、英語はSVO 言語(文の並びが主語→ 動詞→目的語の順の言語)です。ドイツ語をはじめ、ヨーロッパ言語は英語との共通点が多いですが、日本語と英語では語順はもちろん、カタカナ語を除き、語彙(ごい)もまったく違います。

そもそも、ヨーロッパの人が英語を学ぶのに比べて、日本人が英語を学ぶのはハードルが高く、どうしても習得に時間がかかってしまうのです。

――そのほかにも理由はあるのでしょうか?

日本にはミスを恥じる文化があることも、日本人が英語を身に付けにくい要因のひとつになっていると考えます。日本人は完璧主義の傾向があり、ひとつの「正解」があることを前提に、いかに正しい英語を身に付けるかを重視する人が多いので、間違えることを恐れて英語を話せなくなってしまっています。

一方、アメリカのように、さまざまな文化的バックグラウンドを持つ人が共生している国では、人によって発音がバラバラで、アクセントや文法の違いに寛大な傾向があります。多文化環境の国では、言語はあくまでもツールであり、コミュニケーションが成り立てばいいと割り切っている人が多いので、その点は「正しさ」を重視する日本人との大きな違いかもしれませんね。

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