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「日本人は英語が苦手」といわれるワケ - 上達のコツは?

マイナビニュース / 2024年9月14日 10時30分

加えて、多文化環境の国に比べ、日本では日常的に英語を実践で使う機会が少ないことも、日本人が英語を身に付けにくい要因になっていると思います。国内の経済規模が大きく、これまでは英語があまりできなくても経済活動が成り立ってきたことも一因ではないでしょうか。

■試験重視の日本、コミュニケーション重視のヨーロッパ

――日本人の英語に対する苦手意識、特にスピーキングが苦手なことについては、教育の問題が指摘されることも多いですよね。日本と海外における英語教育にはどのような違いがあるのでしょうか?

日本の英語教育は文法と読解重視で、しかも中学・高校・大学の入試や資格試験(TOEICや英検など)対策が中心になっており、実際のコミュニケーション能力を養う機会が少ないという特徴があります。

一方、国によって異なるものの、海外では英語をコミュニケーションのツールとして捉え、ツールとしての英語をどう生かすのかに主眼を置いている国が多い傾向にあります。

例えばヨーロッパでは、英語を使ったスピーキングやリスニングの練習が重視されており、ディスカッションやプレゼンテーション、グループワークなど、英語を使った実践的なコミュニケーションの機会が多いのが特徴です。

――自身が受けた義務教育を振り返っても、日本の英語教育は英語を「勉強」することが目的になっていて、「英語を活用して何をするのか」という視点がないように感じられます。

おっしゃる通りです。「○○大学に合格する」「TOEICで〇点取る」など、英語を学ぶゴールが「試験」になってしまうと、試験に必要な要素を勉強するというアプローチになってしまいます。

そうすると、英語を使って何がしたいのか、英語をどう生かしたいのか、英語学習の先を見据えて、楽しみながら学ぶことが難しくなってしまいます。
■英語はあくまでもツール。話してこそ上達する

――日本人が英語を身に付けるためにはどうすればいいのでしょうか?

「語学」という言葉がありますが、日本人は「学問」としての英語に触れて、学問として学んで終わってしまうことが多いように見受けられます。しかし、英語はあくまでもコミュニケーションのツールです。実際に使うことが大事ですし、話さなければ言語はなかなか上達しません。

日本人は特にスピーキングに苦手意識がある方が多いので、「スピーク」のようなAI英会話サービスでもいいですし、英会話教室でもいいので、自分に合った方法を見つけて、毎日少しずつでもいいので実践する機会を設けてほしいです。

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